喜将会

現在は詰めろ問題と将棋系YouTuber「そらさん」のチャンネルを主に紹介してます。 また手に入った将棋関連の本やグッズの紹介もしております。

今日の新格言 11

【序盤の二枚角は二枚飛車に勝ることもある】・・戦法を問わない新格言

古来の「序盤は飛車より角」という格言だが、飛角交換の直後に手のない場合は、やはり飛車を持った方が指しやすいのが現実といえる。

「序盤は飛車より角」という格言は、早石田の局面を解説するために用いられるようになったというのが"真相"らしい。
ほとんどの場合は「序盤も角より飛車が有利」なのである。
そんな中で「飛車より角」という局面もまま生じる。それは、二枚角でにらみを利かせることができ、しかも一段金で飛車の打ち込みに備えることができる場合だ。非常にまれなのだ。

角を持って有利な場合は二枚角をうまく使えるとき。それ以外は飛車が断然有利となる。

B級戦法の達人・週刊将棋編集部(マイナビ出版発行)による

本の紹介 5

今回紹介するのは、ジュニア入門百科の「名人への道・将棋入門」という本です。昭和54年12月3日発行、著者は北村昌男先生、出版社は東京書店です。この本は当時の大山康晴名人が推薦しております。北村先生は埼玉県上尾市出身で天才的な鋭い攻めに定評がありました。
本書は将棋の歴史、盤と駒、駒の動かし方、ルール、上達の方法、戦い方、駒落ち詰将棋、必至などについて分かりやすく図解付きで親切に書かれています。この本も非常に懐かしいです。
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今日の新格言 10

【離れ駒があれば攻めるな】・・戦法を問わない新格言

前日の「焦るな」格言の自陣編です。攻めにおいしい手が見えても自陣に不安があると必ず反動があるもの。1手ためるのが上策です。

例えば、銀冠で3八金と締まらないまま戦うことは敗因になりやすい。また、美濃囲いで3八銀を締まらない場合も同じことです。

B級戦法の達人・週刊将棋編集部(マイナビ出版発行)による

本の紹介 4

今回紹介するのは、タイトルが「矢倉戦法」という本です。昭和52年4月1日発行、著者は有吉道夫先生、出版社は西東社から出たものです。
私は中学生の時、これで矢倉戦法を勉強しました。囲いは総矢倉と金矢倉が載っております。また攻撃する形としては、3七銀戦法・スズメ刺し戦法が解説されており、特に私は「スズメ刺し」を当時一生懸命勉強しました。本の中には「必覚(ひっかく)」と赤いペンで書かれていました。この言葉は私が当時中学生の時、自分でつくった言葉です。「かならずおぼえる」という信念から考えました。お陰で、この「スズメ刺し」では相矢倉戦の時、かなり勝たせていただきました。40年前以上の話です。大変懐かしいです。
※私はこの本で著者である有吉道夫先生が好きになり、「火の玉流」に憧れました。
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今日の新格言 9

「最善形には1手待て」(戦法を問わない新格言)

相手が最善形になると焦ってしまうが、そんなに最善なら1手指すと次善形になるはず。焦らず1手こちらは待つべきである。

これ以上の良形はない、といった局面からもう1手待たねばならないということが生じるところに将棋の難しさがある。
逆に言うと、1手パスして相手の陣形を乱せということになる。

【B級戦法の達人・週刊将棋編集部(マイナビ出版発行)による】

本の紹介 3

今回紹介するのは、昭和52年4月1日発行の「実戦詰め将棋」という本です。著者は清野(きよの)静男先生、出版社は西東社さんです。清野先生は新潟県出身で当時実戦型の詰め将棋作家として定評がありました。この本は父が私に初めて買ってくれた将棋の本です。三手詰から十七手詰の問題が全100問あり初級中級上級に分かれています。私は当時出来ても一桁台の詰将棋問題までしか解けなくて、それ以上の問題は解けませんでした。それでも分からない問題は解答を見て盤に並べていた記憶があります。解けなくても妙に納得して楽しかったような気がします。
この本は、処分などせず一生大事にとっておきたいです。
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今日の新格言 8

「底歩は1手前に打て」(戦法を問わない新格言)

受けの極意は1手前に備えること。底歩も早すぎては負担となる。1手前というのが極意ではあるが、常に底歩の準備だけはしておきたい。

終盤の入り口で底歩を打って攻めを防ぐタイミングは難しい。

底歩を打つタイミングに迷ったときは、1手前に受けておくのが良い結果をもたらすようだ。

【B級戦法の達人・週刊将棋編集部(マイナビ出版発行)による】

将棋のマンガ 16

ネット注文の中古本が昨日届きました。「PRICE(プライス)~女流棋士飛翔伝」の第2巻、第3巻です。これで完結?!みたいです。2015年11月発行、著者が前鳥(さきとり)八代・maa坊さん、監修が広瀬章人先生、出版社は竹書房さんで近代漫画に掲載されてたみたいです。噂では掲載時に打ち切りになったようです。本当かどうかはわかりません。本当だったら残念ですね。
興味あれば探して読んでみて下さい。
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本の紹介 2

昨日から古い本の紹介を始めたが、一応出版が古い順から載せたいと思っています。でもなかなかの数があったので古い順から並べるのは結構大変でした。
今回紹介するのは、昭和51年6月発行の「将棋の基本戦法」という本です。著者は松田茂行先生、出版社は日東書院です。
タイトル通り、将棋の戦法が幾つか紹介されています。今でも通用するか使えるかは、もう一度じっくり読んでみないとわかりませんが、以下の戦法が載ってます。矢倉戦法、棒銀戦法、筋違角戦法、ガッチャン銀戦法、横歩取り戦法、タテ歩とり戦法、新旧対抗型(相掛かり戦法)、四間飛車戦法、急戦石田流三間飛車、早繰銀急戦中飛車戦法、坂田流向飛車戦法、相三間飛車戦法の全部で12種類です。
この本は、たしか初心者向けなので上級の方には不満な点も多いかなと思いますが、当時将棋の戦法をいろいろ覚えたい時に非常に役立った気がします。本当に懐かしいです。
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今日の新格言 7

【五段目の飛車に威力あり】・・戦法を問わない新格言

五段目の飛車は歩越しの飛車でも威力は絶大だ。
歩越しでなければさらに力は増す。

B級戦法の達人・週刊将棋編集部(マイナビ出版発行)による

本の紹介 1

連休中にずっーと家の部屋を整理していました。古い将棋本がいっぱいあったので紹介したいと思います。
今回紹介するのは、昭和50年12月発行の「詰めと必至」という本です。著者は内藤国雄先生、出版社は東京書店さんになります。たしか知り合いのどなたかに頂いた記憶があります。必至問題が16問、両必至問題が20問、詰将棋問題が52問が掲載されております。「勝負勘を養う」という題名が表紙に書いてあって、当時大変勉強になったことを覚えております。例え解けなくても、問題とにらめっこして必死になって解こうとすることが大事であることを教えてくれた一冊です。この今から45年前の書物は今も使えるし、自分で言うのも変ですが、貴重なものかなと思っております。
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今日の新格言 6

【敵歩がない筋の歩を伸ばせ】・・戦法を問わない新格言

守備側にとって歩は最前線の防御壁。攻撃側の歩はぶつかるのが役目。遅く見えても敵の守備が弱い筋を伸ばすのは大きな手となる。

歩が切れている筋の歩を伸ばすことは好手になることが多いし、「終盤の筋」であるともいえる。

横歩取りなどの将棋でもこの考えは生きている。

B級戦法の達人・週刊将棋編集部(マイナビ出版発行)による

今日の新格言 5

【終盤の米長玉に8手の得あり】・・戦法を問わない新格言

終盤に香頭へ1路寄るだけで玉の深さが全く変わって、寄せ合いに効果大だ。早くに米長玉を決めるのは、的を絞られてしまう場合がある。

居飛車振り飛車を問わず、銀冠の囲いで絶対に覚えておいておかなければならないことは、香車の頭に王様が寄る米長玉である。米長邦雄永世棋聖が難局打開の常用手段にしていたこの玉形は銀冠で最も有効である。また、序中終盤どこでも好手になることが多い。特に終盤の米長玉は絶妙手になりうる。

終盤の米長玉には単なる1手以上の価値がある。

B級戦法の達人・週刊将棋編集部(マイナビ出版発行)による

今日の新格言 4

【割り角に好手あり】・・戦法を問わない新格言

角金交換の損得勘定の格言。さばき合いに出たいが敵陣が堅く見えるときは一つ敵金を消してみると案外何とかなるものだ。

割り銀を打って相手の陣形を薄くしておく手は十中八九、好手となる。確率的に安全性の高い手だ。相手陣から最も守備力の高い駒である金を外すのだから、相手に対するダメージは少ないはずがない。
銀における割り打ちは誰でも打つが、角となると二の足を踏むケースが多い。大駒で小駒を取るということに抵抗がある。だが、この割り角が好手になることが多い。

B級戦法の達人・週刊将棋編集部(マイナビ出版発行)による

将棋の本 5

昨日、私の妻が職場のお客さんから将棋の本を頂いてきました。
「迷いながら、強くなる」という題名の本です。
著者が羽生善治先生、出版社が三笠書房で2013年11月に出たものです。
内容は、迷いの中で生き抜いていくためのきっかけやヒントが書かれています。最後に次のような言葉が力強く書いてあります。

終わりよければ、すべてよし。
そして、道を歩く。

興味ある方は、読んで見て下さい。また何か手に入りましたら紹介したいと思います。
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