喜将会

現在は詰めろ問題と将棋系YouTuber「そらさん」のチャンネルを主に紹介してます。 また手に入った将棋関連の本やグッズの紹介もしております。

今日の新格言 3

【歩も二枚換えのうち】・・戦法を問わない新格言

極端すぎてまさかの格言。もちろん条件があり、相手の歩切れはほぼ絶対必要。それを知っていて採ればかなりの有効打となる。

「二枚換えなら歩ともせよ」とは古来から伝わる格言だ。しかし、これをそのまま信じる人はいない。大駒1枚と金銀なら二枚換えの得。金桂、銀桂ならいい勝負。それ以下の二枚換えなら大駒1枚の方が得というのが常識的なところ。
その大駒が飛車か角かでまた違う。飛車だと金銀2枚以上ないとまず釣り合わない。逆に角だと信じられないような二枚換えで、2枚取った方が十分ということがある。

※角と金歩の二枚換えは相振り飛車や相掛かりの将棋によく出てくる。相手が歩切れなら有効打になることが多い。

B級戦法の達人・週刊将棋編集部(マイナビ出版発行)による

今日の新格言 2

【壁形を誘え】・・戦法を問わない新格言

悪形というのは感覚的なものがある。
しかし視覚的にはっきりしているのは壁形だ。

相掛かりや相振り飛車など、彼我の陣が似た構えでも多少相違はできる。そこで「敵が瞬間悪形になれば、戦いを激しくせよ」だ。
最も具体的かつ分かりやすい例は相手陣を壁形にさせて逆サイドから攻めるというものだ。(深謀遠慮なのである)

B級戦法の達人・週刊将棋編集部(マイナビ出版発行)による

今日の新格言 1

【桂頭に角銀を誘え】・・戦法を問わない新格言

振り飛車は居飛穴の堅い玉形に悩まされる。
ところが古来の格言の逆ともいえる桂跳ねで主導権を奪うチャンスが出現する。

「桂先の銀は定跡なり」というのが古来からの教えだ。桂先の角というのもそれに準じて最善になることが多い。
その理由はというと桂の利き筋に駒(角、銀)が利いているということが挙げられる。桂の動きを押さえているのだ。
逆に桂にとっても、桂頭の銀や桂頭の角の形は桂が殺されないという利点がある。そうなる一瞬を狙って仕掛けるという考えもできるわけだ。

この形はなかなか桂が死なない。桂頭の角銀を強制させているからだ。


B級戦法の達人・週刊将棋編集部(マイナビ出版発行)による


※この本の第2部B級格言の達人のまえがきで次のようなことが書かれていました。
『定跡とは便利なものだ。定跡党なら開始早々から時間を浪費して頭を悩ませる苦労がないのだから。一方、実戦派の雄としても、相手が定跡手順に従って指し手を進めてくるのなら、いざ「実戦的な一着」を放つタイミングも計りやすいというものだろう。
しかし、将棋はいつか定跡形から外れる。定跡党は自分の技量だけが頼り、実戦派も相手の応手を限定しにくくなる。誰しもが「次の一手」の判断のよりどころがほしいと願っているはずだ。
本書はそういった際の指針として、覚えやすい格言形式で盤上のテクニックを紹介するものである。
新しい格言が自然と口について出るようになればしめたもの。』

よかったら参考にしてください。

将棋の本 4

今回紹介するのは明日から掲載する金言玉言新格言が載っている「将棋・B級戦法の達人」です。2016年7月31日発行、編者は週刊将棋、出版社はマイナビ出版さんで第1部と第2部に分かれていて第1部はB級戦法の達人、第2部がB級格言の達人になっております。第1部のB級戦法の達人では以下のB級戦法が記載されております。羅列いたします。対藤井システム猫ダマシ、平美濃返し、右四間端棒銀、鳥刺しモドキ、ポンポン桂、端美濃囲い、擬装宗歩四間、逆襲変幻飛車、矢倉崩し左美濃中飛車、難攻不落銀立ち陣、最短ノーガード戦法、横歩取り素抜きトリック、端隠横歩取り巻の一と二の全部で14の戦法が紹介されています。第2部のB級格言の達人では以下のB級格言が記載されております。戦法を問わない新格言34、振り飛車党に捧げる金言31、対振り飛車に役立つ玉言18、相居飛車に至高の新格言14、手将棋模様の新格言6の全部で103のB級格言が紹介されてます。この本の第1部のまえがきで次のようなことが書かれていました。『一般に定跡解説書にはいわゆるメジャー戦法が取り上げられる。とはいえ定跡は日進月歩、次から次へと新手や改良手が登場し、アマチュアにはフォローしきれず、また覚えきれるものではない。さらにメジャーなだけあってライバルの目にも触れやすく、深く研究され「・・・にて良し」の局面に持ち込めず苦杯を喫するケースも少なからずあるはずだ。得意戦法をメジャー戦法に求める限り、対抗上ライバルがその戦法に詳しくなる機会はいくらでも考えられる。「自分の得意は相手も得意」状態が出現するのである。これでは楽しく将棋が指せない。「自分は得意、相手は不得意」という策はありえないのだろうか?というわけで「B級戦法ノススメ」と相成る次第。B級戦法とはプロ間では指されることのないマイナーだが味のある戦法をいう。当然、定跡書で触れられることが少ないからといって侮るなかれ。「B級戦法を笑う者はB級戦法に泣く❗️」マイナーだからこそそれを知らない対局相手の意表を突き、思惑を外し、未知の世界へ引きずり込む効果が大きいのだ。ただし、B級戦法=奇襲戦法ではない。「温故知新」最新流行形に古の時代の戦法で対抗したり、従来と異なる囲いや指し手はびっくりどっきりでも、狙いとするところはメジャー戦法に劣らずしっかりしていて、勝利を呼び込むスグレものなのである。』このように書かれていました。私はあるところにこの本を自宅から持ち出して読んでいたところ、あるアマ五段の高段者が私に「何読んでいるんだ?何だB級戦法か?そんなの読んでるんだ!それじゃ強くなれないな!」と私に向かって言ってきました。私はその時なにが悪いんだ、今に見ていろと思いました。まさに私が40数年前によんだ藤子不二雄A先生の「魔太郎がくる!!」を思い出しました。「メラメラメラ うらみはらさでおくべきか!!」。いつか対局する機会ができたらB級戦法や奇襲戦法をぶっつけてギャフンと言わしてやりたいです。私のように実力がまだアマ三段以下の方々は一度手に取って読んで見て下さい。そして高段者にあっと言わせて下さい。お願いします。
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今日の格言 105

【玉の接近形は逆王手を狙え】・・最終盤編

終盤では、玉と王とが近づくことがままあります。
そういうときの心得がこの格言「玉の接近形は逆王手を狙え」です。
逆王手でよく知られているのは詰将棋の双玉問題です。
街で見かける大道詰将棋です。
双玉問題はへたな追い方をすると、あっというまに逆王手が掛かります。
そこら中に罠の仕掛けられているゼニの取れる詰将棋です。
玉の接近形は、そんな双玉問題とよく似ています。

羽生の新格言集105(日本将棋連盟発行)による

※今日で羽生の新格言の紹介は終了です。105日間連続で105の格言を載せてみました。
主に初心者対象でしたが、見てくださった方はありがとうございました。
明日からはB級格言を紹介したいと思います。
乞うご期待しないで下さい?!。

今日の格言 104

【三桂あって詰まぬことなし】・・最終盤編

桂で相手玉に対して王手をかけると、玉を逃げるしかない場合も多く、打った桂が攻めの拠点として残る。
そのため、桂が複数枚あると相手玉に詰みが生じやすくなる場合がある、ということ。
しかし、実際には「三桂あって詰んだ試しなし」とも冗談で言われるように、詰みまでは難しいことが圧倒的に多い。
桂自体は詰ますために適さない駒であるためだが、大駒や金駒を多く持っている場合にはかなりの脅威となるので注意すべきことに変わりはない。

将棋講座ドットコム・将棋格言の桂が関連する格言一覧より

羽生の新格言集105(日本将棋連盟発行)による

将棋のマンガ 15

本日ネット注文のマンガ本が届きました。「オレたち将棋ん族 エピソード2」です。2016年3月12日発行、著者がバトルロイヤル風間先生、出版社は双峰社で当時「週刊将棋」に連載されていました。2010年~2012年までの将棋界のエピソードを4コマ漫画の独特な表現で描かれています。羽生先生が結構ダーティーな扱いになっており面白いです。エピソード3もあるみたいなので機会があったら購入したいと思います。興味ある方は、読んで見て下さい。また何か手に入りましたら、紹介したいと思います。
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今日の格言 103

【歩頭の桂寄せの手筋なり】・・最終盤編

桂はユニークな駒です。
独特の性能を持っているため、時には思わぬ力を発揮することがあります。
桂には、相手の意表をつく好手が多いものです。
居飛車の終盤戦で相手の玉頭に迫りたいとき、この桂が大いに役立ちます。
「歩頭の桂寄せの手筋なり」は、歩の頭に桂を捨てる手のことです。
寄せのスピードアップを図る効果抜群の手筋です。
玉頭に歩を進めれば、すぐ寄り形になります。
これが桂捨ての威力です。
飛車がバックに控えている場合は、なお効果的です。

羽生の新格言集105(日本将棋連盟発行)による

今日の格言 102

中合いに妙手あり】・・最終盤編

中合いは合駒の手筋です。
遠くから飛車や角で王手を掛けられたとき、何も利いていないところに駒を打ち捨てる手のことです。
合駒の特殊例で、高級なテクニックのひとつです。
この中合いは、詰将棋によく用いられます。
大駒を近づけて打ち歩詰めを誘う。
対して詰め方は不成で応戦する。
こういった手順は、よく見られるところです。


羽生の新格言集105(日本将棋連盟発行)による

今日の格言 101

【玉は包むように寄せよ】・・最終盤編

一方からの攻めでは玉を逃してしまいます。
そんなときに便利なのがこの格言「玉は包むように寄せよ」です。
両サイドから玉を追い詰める。
そうすれば身動きならず、やがてダウンする。
これは、きわめて有効な寄せの手段です。
似たような格言に「寄せは左右挟撃」というのがあります。
文字通り左右から玉を挟み撃ちにすることです。
これも同じ意味です。

羽生の新格言集105(日本将棋連盟発行)による

今日の格言 100

【終盤は玉の危険度を測れ】・・最終盤編

将棋は相手より先に玉を詰ましたほうが勝ちになるゲームです。
終盤戦は激しい一手争いが演じられます。
そこで勝っているのか負けているのか、形勢判断の物差しは、どちらの玉が安全かということです。
この格言は自玉が安全なら一手勝ちを目指せという意味です。
危険な場合は受けを考えましょう。


羽生の新格言集105(日本将棋連盟発行)による

今日の格言 99

【ゼは必勝形】・・最終盤編

ゼは絶対に詰まないの省略語です。
棋界用語のひとつで、ゼットとも呼ばれています。
絶対に詰まない形を作る、そこで決めに出る、これが1990年以降の勝ち方です。
着地の仕方が、それ以前とは変わりました。
「ゼは必勝形」はプロの共通認識です。
この方法論が発見されて以来、終盤の勝ち方がわかりやすくなりました。


羽生の新格言集105(日本将棋連盟発行)による

今日の格言 98

【桂頭の玉寄せにくし】・・最終盤編

玉が逃げる時、相手の桂頭に逃げると、桂が邪魔をして頭金のような詰み筋はなくなるため、比較的安全である、ということ。

※桂の頭は丸いので、そこに玉が逃げ出せば、つかまりにくいものです。
この格言は、それを教えています。


将棋講座ドットコム・将棋格言の桂が関連する格言一覧より


羽生の新格言集105(日本将棋連盟発行)による

今日の格言 97

【王手は追う手】・・最終盤編

王手をかけると相手玉を逃がしてしまうだけで、逆に寄せづらくなることが多い、ということ。
相手玉に詰みがない状態で絶対に王手をしてはいけない、ということではない。
しかし、相手玉が逃げるたびに、持ち駒を打って王手をし続けるような指し方では、すぐに持ち駒がなくなって逃げ切られてしまう。
特に初心者のうちは、王手をすると勝ちが近づいているような感覚になってしまい、余計な王手をしがちである。
「相手玉を逃がす王手をしようとしていないか?」「相手玉の逃げ道を塞ぐような手はないか?」といったことを考える癖を付けておきたい。


将棋講座ドットコム・将棋格言の玉が関連する格言一覧より引用

羽生の新格言集105(日本将棋連盟発行)による

今日の格言 96

【金なし将棋に受け手なし】・・最終盤編

金は守備力の高い駒であるため、持ち駒に金があると受けやすくなる。
逆に持ち駒に金がないと、しっかりと受ける手がなく、寄せられてしまう可能性が高くなる、ということ。


将棋講座ドットコム・将棋格言の金が関連する格言一覧より引用

羽生の新格言集105(日本将棋連盟発行)による