2020-04-01から1ヶ月間の記事一覧
【中合いに妙手あり】・・最終盤編中合いは合駒の手筋です。 遠くから飛車や角で王手を掛けられたとき、何も利いていないところに駒を打ち捨てる手のことです。 合駒の特殊例で、高級なテクニックのひとつです。 この中合いは、詰将棋によく用いられます。 …
【玉は包むように寄せよ】・・最終盤編一方からの攻めでは玉を逃してしまいます。 そんなときに便利なのがこの格言「玉は包むように寄せよ」です。 両サイドから玉を追い詰める。 そうすれば身動きならず、やがてダウンする。 これは、きわめて有効な寄せの…
【終盤は玉の危険度を測れ】・・最終盤編将棋は相手より先に玉を詰ましたほうが勝ちになるゲームです。 終盤戦は激しい一手争いが演じられます。 そこで勝っているのか負けているのか、形勢判断の物差しは、どちらの玉が安全かということです。 この格言は自…
【ゼは必勝形】・・最終盤編 ゼは絶対に詰まないの省略語です。 棋界用語のひとつで、ゼットとも呼ばれています。 絶対に詰まない形を作る、そこで決めに出る、これが1990年以降の勝ち方です。 着地の仕方が、それ以前とは変わりました。 「ゼは必勝形」はプ…
【桂頭の玉寄せにくし】・・最終盤編玉が逃げる時、相手の桂頭に逃げると、桂が邪魔をして頭金のような詰み筋はなくなるため、比較的安全である、ということ。※桂の頭は丸いので、そこに玉が逃げ出せば、つかまりにくいものです。 この格言は、それを教えて…
【王手は追う手】・・最終盤編王手をかけると相手玉を逃がしてしまうだけで、逆に寄せづらくなることが多い、ということ。 相手玉に詰みがない状態で絶対に王手をしてはいけない、ということではない。 しかし、相手玉が逃げるたびに、持ち駒を打って王手を…
【金なし将棋に受け手なし】・・最終盤編金は守備力の高い駒であるため、持ち駒に金があると受けやすくなる。 逆に持ち駒に金がないと、しっかりと受ける手がなく、寄せられてしまう可能性が高くなる、ということ。 将棋講座ドットコム・将棋格言の金が関連す…
【端玉には端歩】・・最終盤編相手玉が端に逃げた場合、その筋の相手の香の利きは遮断されている。 そのため、端歩を突いて攻めていけば厳しい攻めになりやすい、ということ。 ※これは名格言のひとつです。 将棋講座ドットコム・将棋格言の歩が関連する格言一…
【中段の玉寄せにくし】・・最終盤編攻め駒として多く使う「金・桂・香・歩」は後ろに進むことに向いていない(あるいは進むことができない)。 そのため、玉が中段に進むと、詰ましたり寄せたりするのに適した駒が少なくなるため、比較的安全度が高まる、と…
【玉の腹から銀を打て】・・最終盤編即詰みがないときは、むやみに王手を掛けてはいけません。 「王手は追う手」になるからです。 詰みがなければ、詰めろを掛けましょう。 詰めろのなかでも、よく知られているのが「玉の腹から銀を打て」の手筋。 いわゆる…
【寄せは俗手で】・・最終盤編駒を次々に捨てて華麗に寄せ切る。 こういう決め方はさわやかで、実に気持ちのいいものです。 しかし、調子に乗り過ぎると、思わぬ落とし穴にはまることもあります。 最も恐ろしいのは読み抜けです。 詰むと思っていたら詰まな…
昨日、ネット注文の新刊が届きました。令和2年4月2日発行の「宗桂~飛翔の譜」第3巻です。著者が星野泰視先生、監修が渡辺明三冠、出版社がリイド社、作品初出がコミック乱ツインズの書物です。この巻で完結です。唯一無二の将棋時代劇モノで後の八世名人と…
【かわす手に好手あり】・・最終盤編王手を掛けられたときは、その駒を取るべきかが問題になります。 取ってもさしつかえなければよいのですが、危険なときは逃げる一手です。 「かわす手に好手あり」。 この格言は中終盤をうまく乗り切るためのもの。 相手…
「終盤は先手をキープしろ」(最終盤編)終盤戦では、どちらが手番を握っているかが勝ち負けの判断材料になります。 つまり、先手を持っていれば勝ちのコース。 後手を引いたら負けのコースです。 終盤は相手の玉を目指すスピード競争。 そこではなによりも…
【詰めろのがれの詰めろで勝て】・・最終盤編自玉にかかった詰めろを消しつつ、相手玉に詰めろをかけること。 また、そのような手。 攻防手の1つで、終盤で優位に立てる手であることも多い。 大駒を打って自陣と敵陣の両方に利かせたり、駒を相手玉の近くへ…
【金なし将棋に詰め手なし】・・最終盤編金は攻めにも守りにも大変役立つ駒です。 「頭金」ということばがあるように、トドメをさす駒は金になることが多いもの。 守りは矢倉の7八金など、玉をガードする金です。 寄せの段階で金がなければ詰まない。 それ…
【捨て駒に好手あり】・・最終盤編寄せ切るには駒不足。 終盤戦では、こういうケースも起こります。 そんなとき駒を捨てる手が浮かべば有段者の資格は十分です。 駒を捨てるのはもったいない、などといってはいけません。 終盤は駒の損得よりも速度です。 「…
【玉の早逃げ八手の得あり】・・最終盤編攻め合ったら危ない、一手負けになる。 そういうときに役に立つのがこの格言。 「玉の早逃げ八手の得あり」です。 玉の早逃げは戦場から一路玉を遠ざける手のこと。 いわゆる先逃げの手筋です。 八手の得はオーバーに…
【終盤は駒の損得より速度】・・最終盤編序盤、中盤は駒の損得が優劣のバロメーターになります。 駒得なら優勢、駒損なら劣勢。 この形成判断の方法はわかりやすく、だれでも簡単にできます。 難しいのは終盤です。 終盤は詰むか詰まされるかの戦い。 そこで…
【マジックの桂で寄せろ】・・最終盤編終盤戦では、桂が大活躍します。 寄せの主役は飛車角と金銀ですが、桂のヘルプも見逃せません。 金や銀は一路ずつ動くリアリズムの駒。 それに対して桂は特異な動き方をするシュールな駒。 隠し味としては最高の駒です…
【終盤は一手スキで迫れ】・・最終盤編一手スキは次に詰ますぞという形。 詰めろの状態です。 終盤戦は寄せるか寄せられるか、一手違いの局面になることが多いもの。 そこでは先に一手スキを掛けたほうが勝ちになる。 こういうケースはしばしば見受けられま…
【玉の退路に捨て駒】・・最終盤編「玉の退路に捨て駒」は、詰将棋によく使われる手筋です。 玉の逃げる方向に駒を捨てる。 一方からの寄せではつかまらないとき、この手筋を用います。 終盤の秘手です。 詰将棋にはひんぱんに登場しますが、実戦にはめった…
【入玉将棋は大駒を狙え】・・最終盤編入玉とは敵陣に玉が入ること。 お互いに入玉すれば、どうなるか。 そのときは点数勝負をつけます。 大駒を5点、小駒を1点と数え、プロの場合は24点あれば持将棋。 24点に満たない側は負けになります。 玉は数えません…
【入玉形は上部を開拓せよ】・・最終盤編相手自陣の駒を攻めたり、はがしたりすることによって上部を開拓すれば、入玉も可能になるという意味です。 羽生の新格言集105(日本将棋連盟発行)による
【負け将棋は千日手で粘れ】・・最終盤編相手玉に寄りがなく、絶体絶命の局面で唯一、負けを免れる手段が千日手狙いです。 双方手を変えられず、同一局面4回で千日手が成立します。 土俵際できわどくドローに持ち込む格言が、「負け将棋は千日手で粘れ」で…
【投げる前に一考】・・最終盤編負け将棋は、いつ投げようかと考えるもの。 投了の時機を誤ると形にもなりません。 それでも、相手が間違えれば逆転というケースでは、負けが確定するまで指し続けます。 投了は、それからです。 「投げる前に一考」は、負け…
【勝ち将棋は手堅く勝て】・・最終盤編優勢な局面は早く勝ちたいと心がせくもの。 そのため敵陣にばかり目がいき、自陣の守りがおろそかになることがあります。 これは危険な状態で、逆転負けを喫するパターン。 優勢なときが最も危ないといわれるゆえんです…
【捨て駒で玉の安全を図れ】・・最終盤編自玉が危険なとき、捨て駒を放って窮地を脱するという手筋があります。 捨て駒は犠打。 この手筋で相手の攻め駒を遠ざけ、危機を緩和するというわけです。 「捨て駒で玉の安全を図れ」は、一手違いの終盤戦を勝つ方法…
【玉は下段に落とせ】・・最終盤編将棋の駒は前方に進むことに向いているため、寄せる際には相手玉が自分の駒の前方にいるようにした方が良い、ということ。 つまり、(相手から見て)下段にいる状態であれば寄せやすくなることになる。 下段に落とさずに相…
【寄せは守備の金を攻めよ】・・最終盤編玉を守っている金を攻める。 これが寄せの近道です。 矢倉なら3二(7八)の金、美濃囲いなら6一(4九)の金がこれにあたります。 「将を射んと欲すれば先ず馬を射よ」で、この戦略と同じです。 終盤戦は王手を掛ける…