【玉の退路に捨て駒】・・最終盤編
「玉の退路に捨て駒」は、詰将棋によく使われる手筋です。
玉の逃げる方向に駒を捨てる。
一方からの寄せではつかまらないとき、この手筋を用います。
終盤の秘手です。
詰将棋にはひんぱんに登場しますが、実戦にはめったに現れません。
※平成元年1月9日第38回NHK杯戦の羽生五段(当時)対加藤一二三九段の対局が有名です。
羽生五段の指した5二銀が、まさに今回紹介した手筋で、この対局の解説者であった米長永世棋聖が、放送中に「出たー!」と叫びました。
歴史に残る名手で、まさに絶妙手でした。
羽生の新格言集105(日本将棋連盟発行)による