≪生き物の名前がついた戦法≫
番外編 その1
将棋には生き物の名前が付いた戦法が沢山あるので番外編として11回に渡って紹介いたします。
その1として紹介するのはニャンとネコの名前が付いた戦法です。
タテ步取りとは双方が飛車先を突き合う展開で▲2四步から1步交換して▲2六飛とした飛車を後手が突いた3四の步を目標に▲3六飛と寄る戦法です。
後手はその步を守るために△3三金と上がるが先手は金を上ずらせたことに満足して飛車を左翼に持っていきひねり飛車にするのである。
1図
ネコ式タテ步取りはユニークなのである。
1図は後手が△3四步を突いてないので目標がないようだが狙いはある。
3六の飛車をネコ、3三の步をネズミに見立てて、ネズミが顔を出したら(△3四步)、パクッと食べてしまおうと待ち構えているのである。
ネコとネズミの駆け引きなのである。