≪生き物の名前がついた戦法≫
番外編 その2
今日紹介するのはお魚です。
淡白で繊細な味わいが人気のヒラメだが盤上では華麗なさばきで敵を惑わす有力戦法の一つである。
通常の美濃囲いでは5八金左とするが、この戦法は5九金左とするのが特徴である。
平たい格好がヒラメに似ていることから名付けられた。
2図
2図が組み上がりの局面である。
ポイントは角道を止めずに組んで△7七角成には▲同桂と取ること。
これにより低さを維持して横からの攻め合い勝ちを目指す。
同桂の後は▲5五步△同步▲同飛として▲8五飛の飛車交換が狙い筋である。
ヒラメは香落ち上手で優秀とされているが平手でも応用できる戦法である。
皆さんもたまには高級魚を食べてみれば・・。
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