≪立石流四間飛車≫
Ａ図
四間飛車が穴熊に苦しめられていた頃に指されるようになった作戦だ。
Ａ図は居飛車が穴熊を目指した局面。
立石流はここでポンと６五步を突く。
５三銀で６筋を受ければ更に７五步と２つ目の位を取ってしまう。
なかなかに大きな構想だ。
後手が早めに８五步を突いて７七角との交換が入っている場合は、６五步の前に７八金を上がっておこう。
７五步に後手が８五步を突けば７八金(Ｂ図)で飛車先を受けておく。
Ｂ図
囲いの反対側に金がいくので薄くなるが、角交換になればバランスの良さが生きる。
Ｂ図で８六步、同步、同飛と来ても普通に８七步で問題ない。
以下８二飛に３三角成で角交換をしてしまう。
３三同桂に８八銀、２二玉、６六飛と浮くのが立石流の構想だ。
浮き飛車の形になると、７五步と位を取った手が飛車を軽くしていて好形になる。
後手が３二銀で美濃囲いを完成させれば、８六飛と強くぶつけることができる。
後日に続く。
