≪生き物の名前がついた戦法≫
番外編 その4
鳥刺しとは長い棒の先に鳥もちをつけて鳥を生け捕りにすることで、居飛車が角の利きを生かして銀を繰り出していく様子をその姿に例えてついた名前だと思われる。
主にノーマル四間飛車に対して使われる。
鳥刺しは▲7六步と角道を開けないことで後手の角のさばきを封じてから銀で角をいじめ飛車先突破を狙うのだ。
主流戦法ではないが歴史が古く江戸時代から指されている形で、もともとは香落ち下手の作戦であった。
4図
4図から▲3五步△同步▲4六銀が狙いで▲7九角を司令塔にして、するすると銀が出ていく様は、いかにも棒を持って鳥を追いかける姿に見えるのである。