喜将会

現在は詰めろ問題と将棋系YouTuber「そらさん」のチャンネルを主に紹介してます。 また手に入った将棋関連の本やグッズの紹介もしております。

本の紹介 46

今回紹介するのは、平成16年12月20日発売の『谷川流寄せの法則 応用編』という本です。
著者は谷川浩司先生、出版元が日本将棋連盟です。
本書は、やや高度な寄せの技術を紹介してます。終盤の寄せには序盤の定跡と違って、道案内になる指針が多くないです。
本の第1章では目新しく、実戦的な、応用度の高い格言やアドバイスが紹介されてます。寄せの基本は読みであるが、その読みを助ける意味で、こうした格言やアドバイスは必ず役立ちます。第2章と第3章は谷川先生の実戦から寄せに直結する例を問題にしている。

※終盤の戦いを読むうえで大切なのは、「勝つためのイメージ・構想を描く」ということである。寄せ合いを目指すのか、それとも受けに回って一手余す勝ち方を目指すのか、あるいは攻め合いのなかで相手の手を遅らせる手筋を考えるのか、いずれにしても、読みの第一段階として、勝ちになる局面を構想として描き、第二段階として、それを実現する手段の具体的な読みを重ねていくのである。これを繰り返すのが最も大切なことである。
読みの訓練を繰り返すうちに、寄せはイメージとしてとらえられるようになってきます。そうなれば、寄せは決して難しいものではなくなるはずである。

以上谷川先生がはしがきでこのように述べておられました。

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谷川流寄せの法則 応用編