今回紹介するのは、2013年9月30日発売の『広瀬流穴熊 終盤の極意』という本です。
著者は広瀬章人先生、出版社はマイナビさんで日本将棋連盟発行の書籍です。
本書は相穴熊編、対銀冠編、相振り飛車編、居飛車穴熊編、参考棋譜の5章に分かれて解説されております。
終盤力を養う勉強法といえば詰将棋が中心で書籍も多く出版されているが終盤の戦い方について詳しく書かれた本は意外に数が少ないです。
この本は穴熊の終盤を解説したものだが、対局中にどう終盤の局面を捉え読み筋を組み立てて戦っていくのかを順序立てて書いてあります。
また、アマ初段レベルのアシスタントの質問に答える形式で、類書がなく画期的な内容に仕上がっています。
実戦ではセオリーに反する手が正解といったことも少なくはなく、時には常識が通じない場面もある。
穴熊感覚は独特だと言われるが、この本では広瀬先生が穴熊のテクニックや終盤のエキスの数々を余すことなく紹介されております。
内容は全て広瀬先生の実戦に基づいて解説されており全体的に難易度が高く高度な部分が多いが、何度も読み返せば着実に吸収して確かな実力を身に付けることができるはずである。
私の好きな芸人の言葉ではないが、
「や・れ・ば・で・き・る!」である。