【3四の歩を取れ】・・振り飛車党に捧げる金言
この格言は振り飛車先手としてみた終盤のテクニックだ。居飛車の角頭の歩を取り除く手は実戦において大いに威力を発揮する。
よく終盤で1七玉、26玉と逃げて最後に3五金までの詰みがある。簡単なことだが、振り飛車VS居飛車の将棋では変化の中に必ずこの詰みが生じているものだ。
だが、ここで3四歩がないと仮定すると・・・・詰ますのには何枚の金銀桂香が必要か数え切れないくらいだ。序盤で何げなく突かれた角道の歩が寄せで陰の主役を演じている。
逆に言うと3四歩を取ってしまえば上部は広く寄せられる心配が少なくなる。終盤のテクニックとして、3四歩を取り除き、自陣は寄せにくいぞと主張するわけである。