【米長玉は2四の地点を狙え②】・・振り飛車党に捧げる金言
前日に続き米長玉崩しの指し回しである。一番早く急所の2四へ狙いを付ける方法は6八角型を築くことである。
右四間にして米長玉型というのもある。この戦法の長所は王様が遠いという点にある。終盤攻め合ったときにギリギリ余しているということがよくある。加えて、主導権を握っているので振り飛車から動かれることが少ない。
こういったペースの将棋になると2八玉より1二玉が戦場から遠く、しかも先に先に攻めている右四間側に有利な戦いになる。
こうならないように振り飛車側は、4筋不突きから6九飛と深謀遠慮の手を選び、6八角と一つ引くのである。この角こそが作戦の根幹でピタリと米長玉の最も弱い地点を狙っているである。