≪藤井システム≫
第3位には居飛車穴熊に対する特効薬「藤井システム」がランクイン。
今ではゴキゲン中飛車、そしてこの藤井システムの台頭により「振り飛車は受け身の戦法」というイメージは完全に払拭された。
「藤井システム」は美濃囲いは作るが玉は5九のままでガンガン攻め掛かるのである。
「しっかり玉を囲ってから攻める」という誰しもが初心者時代に教わってきたこの常識をひっくり返してしまう戦法が出現した時は将棋界にとても大きな衝撃が走った。
その後、居飛車党の棋士が振り飛車党に転向する等プロアマ問わずゴキゲン中飛車と合わせて振り飛車ブームが到来したのである。
A図
A図は藤井システムの代表局である。
3四銀を受けるため8四飛と飛車の横利きで受けたところだが以下3五步(好手)、同步、2五桂、4四角(2四角は6五步でよし)、6五步、2四步、6四步、2五步、4四銀、同步、5五角と進行し先手が気持ち良く攻め潰せる。
明日に続く。