≪今流に修正した格言≫ 2
よく聞く格言に「敵の打ちたいところへ打て」というのがある。
もっとも相手がどこへ打ちたいかが分かれば、かなりの上級者である。
この格言は少し違って、終盤で敵玉をとらえる場面では、相手が逃げたい場所に捨て駒をして、逃げ道をふさげという格言だ。
本来なら捨て駒などせず、逃げ道に利く駒を置けばいいのだが、駒が詰まっている時にはスペースのない場合が多い。
要は相手自身の駒で逃げ道を断たせることで、この手筋が決まれば爽快そのものと言える。
『目からウロコ!今どき将棋格言(創元社)による』