≪生き物の名前がついた戦法≫
今度は爬虫類の登場です。
カメレオンは島朗九段著の『島ノート』で紹介されている戦法で、その名の通り変幻さが売りだ。
10図
10図がその出だし。
振り飛車を思わせるオープニングから突如▲6五步と相手を惑わす位取りに出ていく。
この後は、こう、と決まった形はない。
一例を挙げると、10図から△4四步▲5六步△5ニ金右▲5五步からの中飛車、△8ハ角成▲同飛の向かい飛車、△8五步▲2ニ角成△同銀▲7ハ金からの四間飛車、他にも相手の対応次第で居飛車も含みに入れている。
いずれの形も、6五の位が大きく、カメレオン側が自分のペースで戦えるし、相手にとっては見慣れない形のうえ、居飛車か振り飛車かもわからないので、対応に苦労する。
『 将棋世界Special 将棋戦法事典100+ 王道 流行 珍戦法 完全網羅!(マイナビ出版)による 』
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