≪藤井システム≫
昨日の続き。
Ｆ図
Ｆ図は玉が４八のままで攻撃態勢を築いたところだ。
後手が穴熊を目指した１二香は危険な一手。
以下一例として、２五桂、２四角、４五步、４三金、６四步、同步、４四步、同金、４五步、５五金、５六步と強く戦って先手優勢だ。
またＦ図から２五桂、２四角、４五步の時、５五步という手筋もあるが７四步が突いてあるため５五同角が飛車取りになってうまくいかない。
これは４八玉と上がらされた手よりも飛車のコビンが開いたマイナスの方がはるかに大きくなっている。
穴熊は組み上がると非常に堅固だが組んでいる途中は意外にもろい。
「囲われる前にたたき潰す」
細やかな技を駆使する藤井システムは、テクニカルな振り飛車党に、ピッタリな戦法だ。
