第2位は堅さを生かして攻めて攻めて攻めまくる振り飛車に対する最強戦法「居飛車穴熊」だ。
昭和50年位までは振り飛車に対しては急戦がほとんどであったが当時の田中寅彦四段(現九段)が居飛車穴熊を連採し堅さと遠さを生かして勝ちまくり、その優秀性が認められた。
今ではプロアマ問わず対振り飛車いちばんの人気戦法となっている。
やはり「勝てば官軍」で田中九段の大活躍により徐々に「穴熊なんて邪道の戦法」のイメージも払拭されメジャー戦法の仲間入りを果たしたのである。
一口に居飛車穴熊と言っても様々な形がある。
A図
A図は対四間飛車における居飛穴の形で隅にまとまった金銀3枚の囲いがすこぶる堅固な上に深い。
ここからは5七の銀を4六に上がり3筋から攻める形と6六~7七と引き付け四枚穴熊を目指す指し方に分かれる。
明日に続く。