≪相振り飛車≫
前回の続き。
Ｂ図
Ｂ図は７六步、３四步、６六步、３二飛、７八銀、６二玉、６七銀、３五步、７七角、４二銀、８八飛の出だしから向かい飛車対三間飛車になった局面。
前回のＡ図と合わせて古くから指されている形だ。
美濃囲いは横からの攻めに強さを発揮するが、相振り飛車は縦の攻めを浴びることがあるので注意したい。
また先手は展開によっては金無双で先攻したり、矢倉に手厚く構えることもある。
Ｃ図
Ｃ図は先手の三間飛車＋穴熊に後手は向かい飛車＋美濃囲いだ。
先手の穴熊は３八金・４八金と並んでいるのが特徴。
縦からの攻めを想定する相振り飛車の場合は、３、４筋を厚くする金が並んだ形が好形となりやすい。
その点は金無双とも共通している。
相振り飛車には、その他にもいろいろな形が数多くある。
定跡が整備されておらず、とにかく自由なのが特徴だ。
縦の将棋になって相居飛車と近い感覚で戦うことが出きるので、振り飛車党のみならず居飛車党にもオススメしたい戦型だ。
