≪ミレニアム≫
将棋の戦法としては違和感のある名称だが、2000年頃に指されるようになったことがその由来だ。
トーチカと呼ばれることもある。
対振り飛車で使われ、最初は四間飛車の藤井システム対策として誕生した。
7七桂と跳ねて、桂のあった場所に玉を収める。
ガッチリと固めることができるのと、角筋に玉が入らないので後手の速攻を防ぐことができる。
A図
A図がミレニアム囲いの一例。
見ての通り、横からの攻めにはかなりの堅さを誇る。
以下は5九銀~6八銀と更に固めていくか、5七角と引いて動きを見せるのがある。
B図
B図はもう一つのミレニアム囲い。
松尾流穴熊に似た形だ。
A図と違い桂頭をカバーしている強みがある。
いずれも角を急所のラインに置いて、3五步や2四步の仕掛けを狙えるのが大きい。
明日に続く。