喜将会

現在は詰めろ問題と将棋系YouTuber「そらさん」のチャンネルを主に紹介してます。 また手に入った将棋関連の本やグッズの紹介もしております。

本の紹介 41

今回紹介するのは、令和2年将棋世界7月号の付録『飛車落ち新戦法 野獣榴弾砲突攻銀』です。
著者は泉正樹八段です。
まず榴弾砲(りゅうだんほう)の意味ですが、カノン砲と同じ大砲の一種だと思います。興味ある方は調べて見て下さい。
本書は、泉先生が構想25年かかって作られた飛車落ち定跡の決定版です。
戦法としましては、「鳥刺し」がベースになっており力戦重視の方針で戦い、飛車角の榴弾砲から放たれる突攻銀の活躍により圧巻の破壊力があります。
泉先生が、この戦法を通して何より感じてほしいのは「失敗を恐れず伸び伸び攻めまくる」ことだそうです。

※泉先生は「野獣流」と呼ばれており(自分で呼んでいる?!)、自陣を囲い終わったら、野獣のごとく猛然と攻めまくるのです。泉先生の棋書には、昔の戦争攻撃武装の名称がいろいろ出てきます。有名なものが、アームストロング砲とガトリング砲です。それにカノン砲と今回の榴弾砲です。また、泉先生の他の棋書には戦闘用語がふんだんに使われており、マニアにはたまりません。次回の本の紹介では、泉先生の本を紹介したいなと考えております。お楽しみにしていて下さい。

f:id:kitakata_shogi_family:20200624215930j:plain
f:id:kitakata_shogi_family:20200624220002j:plain