今回紹介するのは、「相振飛車戦法」という本です。著者が内藤国雄先生、出版社が成美堂出版さんで昭和56年8月10日に発行されたものです。
この本は、学生時代に寮に居た時、先輩に頂きました。たしか寮のヌシで七年生の"神様"でした。私は一年生の"奴隷"でした。今考えると恐ろしい関係でしたね。でもこの先輩は優しく、私が将棋が出来る噂を聞いて部屋に呼び出されました。その時に三冊の本を頂きました。その内の一冊です。他二冊も後日紹介します。
本書は、三章に分かれていて、第一章が三間飛車対向い飛車、第二章が相三間飛車、第三章が三間飛車対四間飛車が紹介されてます。現在は相振飛車も定跡化されてきていますが、40年前ごろは、「相振飛車に定跡なし」何て言われてました。でもこの内藤先生の本は親切に分かりやすく書いてあったので、当時居飛車党だった私は手強い振り飛車党相手に採用して勝たせてもらった思い出があります。相振飛車は相居飛車のように玉頭に殺到出来るので、感覚的には好きな方でした。この本も非常に懐かしい一品です。