≪今流に修正した格言≫ 11
「矢倉囲いに端步は突くな」という格言は昔からあったが、これではいかなる場合も端步を突いてはいけない、と覚える人が多いのではないかと思う。
正確には、端を棒銀で攻められる場合には端步を突くなということで、端攻めのない矢倉では、やはり突いたほうが玉が広くなることが多い。
したがって今流では少し表現を変えて、このような格言になるのだ。
矢倉戦法は、端步を突いたら絶対ダメな時や、端步を突かせる技、またフェイントの指し方などを覚えると、より一層強くなれると思う。
これは、いろんな戦法の指し方にも応用できるので、覚えても損はないはずである。
『目からウロコ!今どき将棋格言(創元社)による』