≪矢倉≫
矢倉は相掛かり、角換わり、横步取りと並ぶ相居飛車の四大戦法のひとつ。
昭和から平成の時代には大きなシェアを占め矢倉は将棋の純文学とまで言われた超人気戦法。
ここ数年は雁木、角換わり等ほかの戦法に押され気味ではあったが、今でも根強い人気を誇る。
A図
A図から3四步と突いた時に先手は7七銀と受けるか6六步がよいか。
後の展開に差が出てくるのだが一般的な矢倉ならば同じ形に合流する。
B図
B図は矢倉24手組と呼ばれた一世を風靡した手順。
ここで3七銀なら3七銀戦法だ。
次の3五步、同步、同角の1步交換を防ぐため後手は6四角と上がる。
以下は玉を囲ってから1六步、2六步を突く加藤一二三九段が得意とした加藤流、4六銀と上がって3七桂の形を目指す4六銀ー3七桂戦法。
または4六角をぶつける脇システムに分かれていく。
いずれもタイトル戦の大舞台で数多く戦われてきた戦型で激戦が予想される。
明日に続く。