≪生き物の名前がついた戦法≫
いよいよ昆虫の登場である。
つくつくぼうし、と言えば鳴き声が特徴的なセミだが直接は関係ない。
6図
6図がミンミンゼミでなく「つくつくぼうし」だ。
一見、石田流を思わせるが2筋の步が違う。
後手の形は一例だが步をいっぱい突くから步を突く突く=つくつくぼうし、なのだそうだ。
もともとは香落ち上手の作戦だが平手でも応用できる。
考案者は石川県在住のアマ強豪・鈴木英春さん。
元奨励会三段で他にも「かまいたち」など様々な戦法を考案している新戦法メーカーだ。
2筋がキズになりそうだが、これも機を見て▲2四步と突き捨ててしまえば問題ないという考えだ。
一風変わった形だが、それだけに相手の意表を突く効果がある。