≪ベーシック角換わり≫
昨日の続き。
B図
同形は後手が苦しそう、ということで考え出されたのがB図のような待機策である。
6筋の位を取り先手からの仕掛けを封じてあわよくば千日手に持ち込もうという作戦だ。
B図から6九飛、6二飛に5九飛!が1手遅らせるテクニック。
普通は1手指せてうれしい、となるはずだがB図が後手の最善形なので何か指すとそれが崩れてしまう、という考えから生まれた仕掛けだ。
5九飛以下は8二飛、2九飛、3一玉、4五步、同步、同銀と戦いが始まっていく。
このように角換わり腰掛け銀は先手が攻勢に出ることが多く攻め好きの方にはピッタリの戦型である。
また後手は守勢に回りやすいが逆に言えば受けが好きな方はひたすら先手の攻めをいなし駒が貯まったところで反撃を一撃で決めて勝つという爽快さを味わえる。
先後それぞれに楽しみがある戦型である。
明日に続く。