≪右玉≫
昨日の続き。
B図
B図は角交換をしない通常の右玉。
B図を見ればわかるが玉の位置が6八や7九なら雁木だ。
雁木は駒の連結が良くバランスが良いため玉がどこにいても戦える。
先手は5六步と突いて待ちの姿勢でいるか5六銀左と繰り出して攻めていくか、いずれも有力だ。
C図
C図は一手損角換わりに対する右玉の例。
序盤の駆け引きで1筋の位を取りやすい戦型のため一時期よく指されていた。
打開するのは大変だが広い右翼は終盤戦での大きな貯金となる。
D図
D図は右玉の名局と呼ばれる2008年の第21期竜王戦第1局の局面。
以下2三角、同金、同飛成、6六步、3三竜、6七步成、同金直、6九角と進んだ。
本局は先手の攻めをうまく流して盤面を制圧した後手が快勝した。
なお右玉は対振り飛車でも使うことができる。
どんな状況でも対応できる万能戦法なので指しこなせば戦術の幅が広がる。