今回紹介する将棋の本は、1999年10月1日発売の「雁木でガンガン~破壊力抜群の痛快必殺戦法~」というちょっと古い本です。
著者は小暮克洋さん、監修は森内俊之九段、出版社は主婦と生活社さんです。
本書は「基本編」「応用編」「技術編」の3章に分かれて解説されてます。
雁木の形は全章において旧雁木の囲いの解説で現代の形とはちょっと違うのであまり参考にならないと思われるかもしれませんが、実は攻めの形は新雁木の囲いの攻めの時にも応用ができる形が一杯あるので私は非常に参考になりました。
著者の小暮さんは東大将棋部の出身で、学生名人等を取ったアマ強豪であり、また色んな棋書も出しております。またアマ棋界最強の「酒豪」と言われてます。
私が学生の時、マイナーながら小暮さんや同じ東大出身の金子タカシさんが全国大会で雁木を採用することで、一部のマニアには当時流行っていた気がします。私の大学の先輩の一人が対居飛車の時は雁木戦法をよく採用していたが、何と個人戦で地区大会を勝ち抜いて全国大会まで行ってしまい確か三位以内の入賞を果たしてしまったのである。ホントに雁木一本での快進撃であった。当時先輩は練習対局で雁木を指すと必ず「ガンガン雁木」と言いながら指していたのを思い出した。ダジャレのように聞こえるので内心ムカついた思い出がある。戦型も私が当時矢倉党だったので、よく餌食になってました。
でも今はいい思い出です。
古い棋書なので、なかなか手に入れるのは大変かもしれませんが、雁木の本を集めている人は絶対手元にあると嬉しいはずです。
本の概要
(実物撮影)
雁木でガンガン!!―破壊力抜群の痛快!必殺戦法 (森内優駿流棋本ブックス)