≪相掛かり≫
Ａ図
現在、相掛かりがプロの公式戦で急増している。
以前は７手目にすぐ２四步が大半であったが現在は３八銀と上がって飛車先交換は後回しにすることが主流となっている。
その理由は相手の形を見て飛車の引き場所を２六か２八か決めようということがひとつ。
もうひとつは２四步と「合わせて」横步を狙う筋が相掛かりには頻出するが交換を保留していれば合わす一手を省略できる。
その例がＡ図だ。
以下一例として２四步、同步、同飛、１四步(６四飛には２八步)、１六步、６三銀、２三步、１三角、２八飛と進み、次に１五步がある。
飛車先交換を保留し、５八玉と上がっているのでこの時に５七の地点を守っているのが大きいのだ。
Ｂ図
また３筋を突き捨て４六銀と上がるＢ図の中原流は多くの棋士にも指されている。
３五步、同步と突き捨ててから４六銀と上がるところがポイントだ。
以下４四角、３八金、２二銀と進み、そこで３四步と打つのが第２のポイント。
この步を打つことにより、しばらく後手を壁形にすることができる。
以降は機を見て４四角、同步、３五銀として７五步から左辺に転戦したり３五に進出した銀を生かして手を作っていく。
明日に続く。
