【敵の打ちたいところへ打て】・・中終盤編
将棋にはその一局を左右する急所の局面があります。
そこでポイントを挙げたほうが優勢になり、さらに勝勢へと向かいます。
急所の一手をうまくキャッチできるかどうかは時の運です。
高段者にとってもこれは難しい問題です。
あそこでこう指せば優勢だったとか勝ちだったという言葉は、プロ棋士の感想戦でもしょっちゅう聞かれます。
それだけ将棋は、最善手を指すのが難しいゲームなのです。
この格言は、まさに金言です。
羽生の新格言集105(日本将棋連盟発行)による
(*補足)
将棋のルール上、既に駒が配置されているマスには持ち駒を打つことができない。それを利用して、先に持ち駒を打ってしまえば、仮にその駒自体があまり働かなかったり、ただで取られてしまったりしても、相手の厳しい手を封じたという面で考えるとトータルでプラスになることがある、ということ。
将棋講座ドットコム・将棋格言一覧より引用