喜将会

現在は詰めろ問題と将棋系YouTuber「そらさん」のチャンネルを主に紹介してます。 また手に入った将棋関連の本やグッズの紹介もしております。

2021-01-01から1ヶ月間の記事一覧

人気戦法ランキング 第57位

≪飯島流引き角≫A図 飯島栄治七段が作り出した振り飛車対策が飯島流引き角戦法だ。 他の振り飛車に対しても使われるが、A図がその一例。 先手に5筋の位を取らせずに、後手は角道を開けず3二銀~3一角とする。 これが「引き角」だ。 以下後手は5三角と上…

将棋のマンガ 32

今回紹介するのは、2021年1月29日発売の『永世乙女の戦い方』の第4巻です。 著者は「くずしろ」さん、監修は香川愛生女流三段、出版社は小学館さんで、ビッグコミックスペリオール掲載作品です。 今回は白熱するマイナビ女子オープンで絶対女王・天野香織と…

人気戦法ランキング 第58位

≪矢倉中飛車≫A図 矢倉中飛車は急戦矢倉の一種だ。 中飛車に振って、5~6筋から先手の矢倉に攻め掛かる。 A図がその構え。 6四步~6三銀の形を作ってから中飛車にする。 A図で2五步なら、5五步、同步、同飛、5六步、5一飛としてから5四銀~6二金…

人気戦法ランキング 第59位

≪矢倉流中飛車≫A図 矢倉流中飛車は戦型の矢倉とは関係ない。 矢倉規広七段の名が付けられた中飛車だ。 角道を止めた中飛車から、相手の持久戦を見て5三銀~6四銀と繰り出す。 A図のように銀が向かい合った形が矢倉流中飛車だ。 ここで中飛車には拘らず、…

人気戦法ランキング 第60位

≪嬉野流≫A図 初手に6八銀(A図・後手なら4二銀)と上がるのがアマチュアの嬉野宏明さん開発の嬉野流だ。 初めて見た人は面食らうこと間違いなし。 この戦法に興味を持ったアマ強豪の天野貴元さんにより、定跡書が出版され世に広まった。 奇襲戦法の一種で…

人気戦法ランキング 第61位

≪ツノ銀中飛車≫A図 ツノ銀中飛車は角道を止めた中飛車の一種で、昭和の時代に多く指された。 大山康晴十五世名人や大内延介九段の得意戦法でもあった。 A図のように5八飛の中飛車に対し、6七銀、4七銀と2枚の銀を配置した形がツノに見えることから名づ…

人気戦法ランキング 第62位

≪角頭步≫A図 角の頭を狙う戦法は多い。 角頭步戦法はその弱点を自らさらけ出す大胆な作戦だ。 先手でも後手でも使える。 初手から7六步、3四步に8六步(A図)と突く。 8四步と突かれると早くも角頭がピンチのようだが、2二角成、同銀、7七桂と跳ねて8…

本の紹介 76

今回紹介するのは2018年2月26日発売の『対中飛車 角道不突き左美濃』という本です。 著者は都成竜馬(となりりゅうま)先生、出版社はマイナビ出版さんです。 本書は「ゴキ中」対策として非常に使える戦法だと個人的に思っている。 狙いは単純で破壊力もあるの…

人気戦法ランキング 第63位

≪対振り玉頭位取り≫A図 昭和の時代の対振り飛車と言えば、玉頭位取りだ。 米長邦雄永世棋聖や有吉道夫九段が得意としていた。 A図が玉頭位取りの基本的な形。 7五步と位を張っておくのが攻防に大きい。 A図以下先手は6七金と上がり、6八金上と固めるか…

人気戦法ランキング 第64位

≪高田流左玉≫A図 相居飛車から、地下鉄飛車にして玉を飛車の方に囲うことを右玉と言った。 ここで見ていく高田流左玉は相振り飛車から玉を飛車の側に囲う左玉で、高田尚平七段が得意としていた。 マイナーながらなかなか有力な戦法である。 A図が基本的な…

人気戦法ランキング 第65位

≪塚田スペシャル≫A図 若かりし頃の塚田泰明九段が勝ちまくったドル箱戦法が塚田スペシャルだ。 相掛かりから、一度切った步を2四步と合わせ、後手の横歩と端攻めを狙うのが作戦の骨子である。 A図が基本図といえる局面。 ここで6四飛と取り、8八飛成(同…

人気戦法ランキング 第66位

≪対振り5筋位取り≫A図 振り飛車に対する5筋位取りは、かつて数多くの名局を生んできた。 A図が基本図。 5五步と中央の位を取り、5六銀で位を支える。 先手の狙いは3七桂~4六步~4五步の急戦だ。 5筋の位は後手の角のさばきを押さえており、機を見…

人気戦法ランキング 第67位

≪対振り6筋位取り≫A図 7筋の位を取るのは玉頭位取り、5筋の位を取るのは5筋位取りだが、間の6筋を取る形もある。 A図は6筋の位を支えたところ。 A図を見ればわかるように、6筋の位は美濃囲いの発展を押さえている。 美濃囲いから高美濃にするには…

人気戦法ランキング 第68位

≪山田定跡≫A図 山田定跡は対四間飛車の定跡だ。 どの山田さん?と言われそうだが、大山康晴十五世名人に幾度も挑戦した山田道美九段のことだ。 山田九段は研究会の元祖と呼ばれ、定跡を大きく進歩させた一人である。 山田定跡は5七銀左戦法であり、後手の…

人気戦法ランキング 第69位

≪鷺宮定跡≫A図 地名が戦法に冠されているのが鷺宮定跡だ。 青野照市九段によって研究され、米長邦雄永世棋聖が好成績を上げ、その二人が鷺宮在住だったことが由来だ。 こちらも5七銀左戦法の一種で、4三銀を上がらずに6四步と5四步と来たら鷺宮定跡のチ…

将棋のマンガ 31

今回紹介するのは、2021年1月15日発売の『それでも歩(あゆむ)は寄せてくる』の第6巻です。 著者は山本崇一朗先生、監修協力は北尾まどか女流プロ、出版社は講談社さんで、週刊少年マガジン掲載作品です。 今回は「2人きりのラブコメ」の伝道師・山本崇一朗…

人気戦法ランキング 第70位

≪忍者銀≫A図 忍者屋敷の異名を持つ屋敷伸之九段が得意とするのが忍者銀戦法だ。 急戦矢倉の一種だが、その中で最も攻撃力が高く、最も玉が薄い。 A図のように左右の銀を繰り出す。 5八金さえも省略して攻め掛かる姿勢だ。 先手は3五步や5五步を絡めてひ…

人気戦法ランキング 第71位

≪串カツ囲い≫A図 居飛車穴熊によく似た形だが、居飛車穴熊の玉と香の位置が入れ替わっていることに注目されたい。 9九の香が9八の玉を串刺しにしていることから、串カツ囲いの名が付いた。 長所としては、居飛車穴熊よりも早い手順で組め、また振り飛車の…

本の紹介 75

今回紹介するのは、2019年4月11日発売のマイナビ将棋BOOKS『対振り飛車の大革命 エルモ囲い急戦』という本です。 著者は村田顕弘先生、出版社はマイナビ出版さんです。 本書は対四間飛車、対三間飛車、対振り飛車穴熊、後手番エルモ囲いの戦いについての四つ…

人気戦法ランキング 第72位

≪ウソ矢倉≫A図 初手から7六步、3四步、2六步、4四步は、後手振り飛車風の出だしだ。 しかし以下4八銀には、4二銀~3三銀~3二金で矢倉に組む、これがウソ矢倉だ。 本来、後手が矢倉志向なら2手目8四步だが、それだと先手が2六步の時に相掛かりや…

人気戦法ランキング 第73位

≪原始中飛車≫A図 序盤早々に中飛車を決め、後は5筋を突いて、更に中央へ銀を繰り出して中央突破を図るのが原始中飛車だ。 ただ余りにも単純なので、中飛車側が攻めきるのは難しいというのが一般的な見解である。 だがその定説に立ち向かったのが升田幸三先…

人気戦法ランキング 第74位

≪原始棒銀≫A図 作戦の分かりやすさという意味では原始中飛車と二分されるだろう。 単純なようだが受けを知らないとアッという間に潰されるのが原始棒銀の怖さである。 A図は原始棒銀の第一歩だが、ここから後手が6二銀、2七銀、5二金、2六銀、4一玉な…

人気戦法ランキング 第75位

≪ムリヤリ早石田≫A図 初手から7六步、8四步、7八飛と三間飛車に進めても、そこで8五步と突かれると7五步とは出来ない(8六步で必敗形)から石田流には出来ないというのが従来の考え方だ。 それに挑戦したのが5手目7七飛の通称「ムリヤリ早石田」。 対…

人気戦法ランキング 第76位

≪4六金戦法≫A図 対振り飛車の作戦として、A図のように金を上がり、3五步の仕掛けを狙うのが「4六金戦法」だ。 5七金戦法とも言う。 A図から5一角、3五步、3二飛、3四步、同飛、3六步、7四步、3五金、同飛、同步、7三角、3八飛打と進む。 最…

本の紹介 74

今回紹介するのは、2019年1月28日発売のマイナビ将棋BOOKS『必勝 三間飛車破り』という本です。 著者は畠山鎮先生、出版社はマイナビ出版さんです。 本書は、5つの章に分かれてます。 一つ目は居飛車穴熊VS三間飛車石田流、二つ目は居飛車穴熊VSコーヤン流…

人気戦法ランキング 第77位

≪5五龍中飛車≫A図 最近は将棋漫画も増えているが、将棋漫画の金字塔と言えば、昭和50年代に連載された「5五の龍」(つのだじろう作)だろう。 主人公の駒形竜がプロ棋士を目指すストーリーだ。 奨励会入りを果たした駒形が5五の位の重要性に気づき、編み出…

人気戦法ランキング 第78位

≪メリケン向かい飛車≫A図 メリケン向かい飛車とはまた珍妙なネーミングだが、創案者のアマ強豪、横山公望さんが横浜在住だったことに由来する。 横浜港の大桟橋が「メリケン波止場」と呼ばれていたのだ。 この戦法の要点は、A図のように飛車の位置を決める…

人気戦法ランキング 第79位

≪四間飛車室岡システム≫A図 「○○システム」と言えば藤井システムが思い付くが、同じく四間飛車の作戦としてはA図のような形がある。 室岡克彦七段がよく指しており、「室岡システム」と呼ばれる。 A図のように6二金(先手なら4八金)を上がる形を指す。 …

人気戦法ランキング 第80位

≪棒金≫A図 棒金とは、むろん棒銀の誤植ではない。 飛車の上部に銀ではなく、金を繰り出していく戦法だ。 棒銀と異なるのは、対石田流用の指し方であること。 金の威力で振り飛車側の飛車、角を押さえ込む狙いだ。 A図以下、9五步、同步、9六步、同飛、9…

人気戦法ランキング 第81位

≪鬼殺し≫A図 鬼殺しとは物騒なネーミングだが、これを使うと「鬼も逃げ出す戦法」というのがその由来とされている。 初手から7六步、3四步、7七桂、8四步、6五桂(A図)と、桂を跳ねて行くのが鬼殺しの基本。 A図以下、6二銀なら7五步、6四步、2二…