≪山田定跡≫
A図
山田定跡は対四間飛車の定跡だ。
どの山田さん?と言われそうだが、大山康晴十五世名人に幾度も挑戦した山田道美九段のことだ。
山田九段は研究会の元祖と呼ばれ、定跡を大きく進歩させた一人である。
山田定跡は5七銀左戦法であり、後手の待ち方によっては棒銀、4五步早仕掛け、4六銀左急戦に変化する。
また3二銀型のまま待機し、5四步(A図)を突いてきた時に有効なのが9七角の覗きである。
以下4一飛、7九角、4三銀、6六銀、4二飛、2四步と進む。
すぐに居飛車が良くなるわけではないが、手得で作戦勝ちを目指す。