≪古今不変の格言≫ 19
金という駒は守備に強いため、進めば進むほど重いだけの駒となり、引けば引くほど働きが良くなるという教えである。
これが同じ金でも、と金なら軽く捨ててしまって飛車を成るという手もあるが、金は簡単に捨てられないから困るのだ。
単純に考えても、盤の一段目に行った金は3か所しか利き場所はないが、二段目以降は6か所に利いているのである。
特に自陣の一段目にいる金は両側に利きがあって、相手の飛車などの打ち込みを防ぐのに最適の駒となっている。
『目からウロコ!今どき将棋格言(創元社)による』