≪古今不変の格言≫ 3
一段金とは、自陣の4九または3九あたりに金がいるカタチのことで、飛車を渡しても打ち込まれるスキがない、または打ち込みに抵抗力がある場合は、飛車を捨てて攻める手も成立しますよ、という教えである。
飛車という駒は、駒自身の性能が強力なうえに、敵陣に打ち込めば相手の駒を取って戦力を増やす働きがある。
これが金銀のような駒だと、相手の駒を取るために打つと、打った駒自身が遊んでしまう恐れがある。
これが飛車の打ち込みを警戒しなければならない理由なのである。
『目からウロコ!今どき将棋格言(創元社)による』