≪トマホーク三間飛車≫
Ａ図
トマホークの基本はＡ図。
振り飛車は美濃囲いの玉を４八に留めているのがポイントだ。
Ａ図から１二香と穴熊を目指すのは、現在は危険な駒組みと見られている。
Ａ図以下１二香、１五步、１一玉、５六銀、２二銀、４五銀、８四飛、１七桂(Ｂ図)が手順の一例。
Ｂ図
５六銀～４五銀は３四の步を狙っているが、これは８四飛で簡単に受かるので、従来は効果が薄いとされてきた。
しかし、Ｂ図の一七桂が秘手。
この裏から跳ねる桂がトマホークの骨子だ。
Ｂ図で３二金なら２五桂、４二角、６五步で、先手は６六角で飛車を揺さぶってから、機を見て１三桂成からの端攻めを決行すればよい。
穴熊は堅いが、角筋が通っている状態で端を攻めるため、かなりの破壊力があるのだ。
先手はもう一手５八金左を指せればコンパクトで見た目以上に堅い。
攻め始めさえすれば、先手がペースを握ることができる優秀な戦法だ。
