≪相振り飛車≫
相振り飛車には、様々なパターンがある。
まずは飛車を振る筋は向かい飛車、三間飛車、四間飛車、中飛車の4つある。
これが先手後手それぞれの組み合わせがあるので、飛車を振る筋だけでも4×4で16通りもある。
加えて囲いも大まかに分けると金無双、美濃囲い、矢倉、穴熊とこちらも4通りある。
これも先手と後手の組み合わせで16通りある。
これを飛車を振る筋と組み合わせると16×16で256通りにもなる。
それだけ多くの可能性を秘めているのが相振り飛車という戦型である。
A図
A図は、初手から7六步、3四步、7五步の石田流に、後手も負けじと3五步と突っ張ってきた場合に現れやすい形だ。
この囲いは金無双と呼ばれる。
囲いは金が2枚並んでいる形で、相振り飛車にしか使われない。
見ての通り悪い形とされる壁銀を抱えているので、攻められ出すともろい囲いでもある。
明日に続く。