喜将会

現在は詰めろ問題と将棋系YouTuber「そらさん」のチャンネルを主に紹介してます。 また手に入った将棋関連の本やグッズの紹介もしております。

本の紹介 63

今回紹介するのは、2011年4月15日初版発行の『四間飛車穴熊の急所』という本です。
著者は、広瀬章人先生、出版社は浅川書房さんです。
本書は、急戦編と銀冠編に分かれて解説されております。急戦編は、スピード角交換・斜め棒銀・山田定跡・鷺宮定跡・棒銀・スピード棒銀・スピード斜め棒銀の7つについて対応策が詳しく書かれております。私が見る限りどれも「振り穴」がやれそうで、うまくさばけそうですが、「棒銀」だけは4三銀~4二金~3三金という受けを覚えないと大変です。銀冠編は、広瀬先生によると最大の課題は「攻めの確保」だそうです。「堅さ」と「攻め」の両立がポイントで、金銀3枚で守り、一方的に攻める展開になれば理想的な展開になるようです。あと、振り飛車が後手番の場合は、銀冠の厚みが一手早く完成する分、振り飛車の指し方が限定されるので、6三金~7三金と指すのが有力で、多少駒損になっても攻める展開を目指した方がよいそうです。
皆さんも、一度読んでみて「穴熊感覚」を身に付けて、指してみるのも面白いかもしれません。

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