喜将会

現在は詰めろ問題と将棋系YouTuber「そらさん」のチャンネルを主に紹介してます。 また手に入った将棋関連の本やグッズの紹介もしております。

本の紹介 54

今回紹介するのは、2012年2月10日初版発行の『われ敗れたり 一コンピュータ棋戦のすべてを語る』という本です。
著者は米長邦雄永世棋聖、出版社は中央公論新社さんです。
本書は、ニコニコ生放送で100万人が見守った第1回将棋電王戦「米長邦雄永世棋聖VSボンクラーズ」その激闘の裏側には何があったのかを米長邦雄永世棋聖自らが語った一冊の本です。
当時、日本中いや世界中が注目した戦いでした。結局、米長邦雄永世棋聖はコンピュータとの対局に負けてしまいました。
米長先生は、本書の中で次のようなことを述べられております。
《相手よりも自分のほうが弱いと認めたうえでの作戦を立てなければいけません。これは卑怯でもなんでもなくて、「敵を知り己を知れば、百戦危うからず」と孫子の兵法に書いてあるとおりで、そうやって戦うしかないのです。》と。
米長先生の後手番初手6二玉は、今も鮮明に覚えております。

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