喜将会

現在は詰めろ問題と将棋系YouTuber「そらさん」のチャンネルを主に紹介してます。 また手に入った将棋関連の本やグッズの紹介もしております。

2021-05-01から1ヶ月間の記事一覧

終盤では一石二鳥の手を探せ❗

≪目からウロコの新格言≫ 11終盤では(場合によれば中盤でも)攻めだけの手、受けだけの手より、攻めにも受けにも利く手、つまり一石二鳥の手を探せという教えである。これができる人とできない人では、終盤の力がまったく違うのである。考えてみれば、終盤で2…

角交換振り飛車は自分から動け❗️

≪目からウロコの新格言≫ 10現在プロ棋戦における振り飛車というと、角交換型の振り飛車がほとんどだ。従来の振り飛車というのは角道を止めて早い段階での戦いを避け、とにかく玉を固めて待ち、攻めてくれば堅さを生かして反撃するというパターンだった。これ…

自分の駒は自分のもの、相手の駒も自分のもの❗️

≪目からウロコの新格言≫ 9将棋は相手の駒を取って使えるゲームだから、自分の駒だけでなく、敵の駒も取って使うことを常に考えることが大切だ。ドラエモンのジャイアンが「オレのものはオレのもの、お前のものもオレのもの」と言って威張っているのと同じ感…

おいしい駒とまずい駒❗️

≪目からウロコの新格言≫ 8この格言はどちらかというと、有段者むきの格言かもしれない。相手陣の駒には、駒の種類に関係なくおいしい駒と、取ってもまずい駒がある。たとえ飛車を取っても、まずい飛車というのはあるのだ。これを見分けるのは難しいが、簡単…

自玉から遠い駒を先に使え❗️

≪目からウロコの新格言≫ 7指し方がわからない、また難しいと思ったら、自玉から遠い駒から使えという教えである。前回、七掛(ななが)けの駒という考え方を示したが、玉の周りにいる金銀や桂香は、すぐに動かなくても玉を守っているという働きをしている。し…

在庫・手形・現金の順で考えよ❗

≪目からウロコの新格言≫ 6この格言は、中盤以降、持ち駒が少し増えてきても、1に在庫(盤上にある駒)、2に手形(2手かければ金になる持ち步)、そして最後に現金(持ち駒の金銀)を使うという順番で考えれば、攻めが切れてしまうことはないですよという教えだ…

相手が取れない駒はすぐ取るな❗

≪目からウロコの新格言≫ 5駒と駒がぶつかっているとき、取れる駒はすぐに取ってしまう人が多いようだ。しかし駒と駒には、互角の立場でぶつかっている場合は案外少なく、相手からは取れないが、自分はいつでも取れるという、力関係が違う場合のほうが多い。…

七掛けの香なら步とも交換❗️

≪目からウロコの新格言≫ 4七掛けの桂が理解できれば、「七掛けの香」の理解は容易であろう。桂と同じく、自玉から遠く離れた香のことで、いわゆる玉を守っている香と反対側の香のことである。それでも香は步よりもかなり価値が高く、通常は步と交換したり、…

七掛けの桂に高跳びあり❗️

≪目からウロコの新格言≫ 3同じ駒でも玉の位置によって、価値が半分とまでは言わないが、七掛(ななが)け(70%)位しかないことは、大切な認識だ。簡単に言えば、玉から離れた攻めの銀や桂は、玉を守る同じ駒の七掛けと思ってよい。ゆえに攻めの銀と守備の銀を…

攻めの銀は足して奇数の位置に立て❗️

≪目からウロコの新格言≫ 2相手陣を攻めるには、まず攻め駒を好所に配置する必要がある。だがこの好形に組むというのが、案外むずかしい。特によく見かけるのが、攻めの銀の出る位置で、筋の悪いルートをぐるぐる回っても、攻めの形にならない。攻めの好形を…

鼻をかむ前にメガネを拭け❗️

≪目からウロコの新格言≫ 1この教えは、従来の格言にはない。倹約家で知られた社長が、社員の鼻をかむ姿を見た瞬間に言った言葉で、「先に鼻をかんだらティッシュはそれで終わりだろう。先にメガネを拭けば、1枚で2つの役割を果たすことができる」という教…

アヒル戦法❗️

≪生き物の名前がついた戦法≫11図 11図が基本図。 ほとんど步を突かない平べったい構えで、玉の隣の銀と、地に足を付けた金が、まるでアヒルの脚のようなのでこの名前がついた。自陣には大駒を打ち込むスキが全くないのが特徴で、かなりの堅さだ。 角頭が弱点…

カメレオン戦法❗️

≪生き物の名前がついた戦法≫今度は爬虫類の登場です。カメレオンは島朗九段著の『島ノート』で紹介されている戦法で、その名の通り変幻さが売りだ。10図 10図がその出だし。 振り飛車を思わせるオープニングから突如▲6五步と相手を惑わす位取りに出ていく。…

カニカニ金❗

≪生き物の名前がついた戦法≫カニと銀がタッグを組むのがあるなら、カニと金が組むカニカニ金という戦法がある。といっても4六と6六の銀が金になるというわけではない。 右金を中央に繰り出し、金の力で中央制圧を狙うのだ。 使い手はやはり児玉八段である…

カニカニ銀❗️

≪生き物の名前がついた戦法≫海洋生物の第2弾として、今度はカニが登場です。 囲いの名称としてカニ囲いというのも有名だが、戦法としてカニカニ銀というのがある。児玉孝一八段の考案で、升田幸三賞を受賞している。 急戦矢倉の一種だが、2枚の金と玉を動…

穴熊❗️

≪生き物の名前がついた戦法≫動物と言えばこいつを忘れてはいけない。 そう、クマである。 日本には食肉目イタチ科のアナグマという動物もいるが、ここでいう穴熊はクマが穴に潜っている様子を表している。居飛車穴熊、振り飛車穴熊、いずれも有力な戦法であ…

つくつくぼうし❗️

≪生き物の名前がついた戦法≫いよいよ昆虫の登場である。 つくつくぼうし、と言えば鳴き声が特徴的なセミだが直接は関係ない。6図 6図がミンミンゼミでなく「つくつくぼうし」だ。 一見、石田流を思わせるが2筋の步が違う。 後手の形は一例だが步をいっぱ…

スズメ刺し❗️

≪生き物の名前がついた戦法≫バードシリーズ第3弾はスズメだ。 端に飛角桂香を集め一気に解き放つ攻撃的な手法だ。 部分的な攻撃形だが主に矢倉戦で現れるためスズメ指しというと矢倉を指すことが多い。可愛らしい名前とは裏腹に多くのトッププロが愛用した…

鳥刺し❗️

≪生き物の名前がついた戦法≫番外編 その4鳥刺しとは長い棒の先に鳥もちをつけて鳥を生け捕りにすることで、居飛車が角の利きを生かして銀を繰り出していく様子をその姿に例えてついた名前だと思われる。 主にノーマル四間飛車に対して使われる。鳥刺しは▲7…

レグスペ❗️

≪生き物の名前がついた戦法≫番外編 その3今日は鳥類からの紹介です。レグスペとは「白色レグホン・スペシャル」の略で、要はニワトリである。名前の由来は鶏のように攻めるからとか開発した東京大学将棋部の主要メンバーに鶏に似た方(?)がいたとか諸説ある…

ヒラメ❗️

≪生き物の名前がついた戦法≫番外編 その2今日紹介するのはお魚です。淡白で繊細な味わいが人気のヒラメだが盤上では華麗なさばきで敵を惑わす有力戦法の一つである。通常の美濃囲いでは5八金左とするが、この戦法は5九金左とするのが特徴である。平たい格…

ネコ式タテ步取り❗️

≪生き物の名前がついた戦法≫番外編 その1将棋には生き物の名前が付いた戦法が沢山あるので番外編として11回に渡って紹介いたします。その1として紹介するのはニャンとネコの名前が付いた戦法です。タテ步取りとは双方が飛車先を突き合う展開で▲2四步から…

人気戦法ランキング 第1位 PART7

≪ゴキゲン中飛車≫昨日の続き。G図 「超急戦」と呼ばれる作戦がある。 G図は5二飛に5八金右と上がったところ。 ここから激しく戦うか穏やかに駒組みをしていくかは後手に選択権がある。 5五步、2四步、同步、同飛、5六步、同步、8八角成、同銀、3三…

人気戦法ランキング 第1位 PART6

≪ゴキゲン中飛車≫昨日の続き。F図 F図は先手が昔ながらの急戦で右銀を繰り出し3五步や4五銀を狙っているところ。 ここで5六步と突き出すのが平成以降の感覚で2手かけて取った位を、あっさりと手放してしまうのだ。 さて5六步に対して同步なら8八角成…

人気戦法ランキング 第1位 PART5

≪ゴキゲン中飛車≫昨日の続き。居飛車側が早々と2二角成と角交換をして左美濃に組む作戦もある。 丸山忠久九段考案の「丸山ワクチン」と呼ばれる作戦だ。 その後、佐藤康光九段がさらに工夫を加え一時期大流行した。E図 E図は丸山ワクチンに対し2二飛と向…

人気戦法ランキング 第1位 PART4

≪ゴキゲン中飛車≫昨日の続き。D図 D図は5四に飛車を浮いている形だが、その手を生かし2四飛と飛車をぶつける豪快な手がある。 先手は2七金と交換を拒否してくるが4四角と上がれば後手は軽い形で調子が良い。 以下3三桂~6二角~5三銀~5四銀と活用…

人気戦法ランキング 第1位 PART3

≪ゴキゲン中飛車≫昨日の続き。C図 C図は先手が4七から3六に銀を繰り出した局面。 一見、步越し銀で悪形に思えるが4五~3四と步を取りながら進出する順を狙っていて油断ならない。 そこでC図から後手は5六步と突く。 以下同步、同飛、4七金、5一飛…

人気戦法ランキング 第1位 PART2

≪ゴキゲン中飛車≫昨日の続き。B図 B図は先手が穴熊に組み相穴熊になった進行例。 先手は4枚の穴熊、後手は4一の金が離れていて一見先手が満足に見える局面。 しかしA図の7九銀右は実は危険な手で、この局面は後手が大チャンスなのだ。 すかさず4四飛…

人気戦法ランキング 第1位 PART1

≪ゴキゲン中飛車≫戦法ランキング第1位にはプロアマ問わず大人気を誇る「ゴキゲン中飛車」が輝いた。 ゴキ中は基本、角筋を止めないし止める時も5五步型なので、もう一つポンと步を突けば直ぐに戦いを起こすことができる。 場合によっては角交換辞さずの指…

人気戦法ランキング 第2位 PART7

≪居飛車穴熊≫昨日の続き。最後にユニークな穴熊で神吉宏充七段が得意としていた「神吉穴熊」を紹介する。H図 H図がその神吉穴熊だが8八にいる銀を左美濃に組んだ後4八~5九~6八~7九~8八と右銀を動かしてきたのである。 神吉穴熊の大きな長所は2…