喜将会

現在は詰めろ問題と将棋系YouTuber「そらさん」のチャンネルを主に紹介してます。 また手に入った将棋関連の本やグッズの紹介もしております。

中合いは步のマジック❗️

≪今流に修正した格言≫ 7

中合(ちゅうあ)いとは、飛角香の飛び道具で攻められた時に、何も駒の利きのない地点に駒を捨てて受けること。

詰みを逃れる時などは、大きい駒での中合いもまれにはある。

だが大抵は步の仕事であり、中合いの効果は詰みを逃れるほかに、大駒を近くに呼び、当てて受ける場合によく使われる。

もっとも持ち駒に步があっても、步のことなど考えたこともない人にとっては、一生使うことがない手筋かもしれない。


『目からウロコ!今どき将棋格言(創元社)による』

双方の玉間の山頂は天王山❗️

≪今流に修正した格言≫ 6

昔から「5五の位は天王山(てんのうざん)」という格言がある。

盤の中央である5五の位を取るのが、作戦勝ちにつながるという意味だが、現在は死語となった格言だ。

現代将棋はスピード重視となったし、低くても穴熊のような玉の堅さが評価される時代となったからである。

しかし5五の地点ではなく、向かい合ってる双方の玉の間には確実に山があり、その山頂を制したほうが有利なのは間違いがない。

頂上から下に向かって撃てば、矢でも鉄砲でも威力があるが、山頂に向かって撃っても、威力がないからだ。


『目からウロコ!今どき将棋格言(創元社)による』

5三のと金に負けはなし、も時による❗️

≪今流に修正した格言≫ 5

「5三のと金に負けなし」は、盤面の中央である5三(後手なら5七)の地点にと金を作る形ができれば、まず負けることはないという格言だ。

通常はその通りであるが、現在は穴熊の全盛時代。

相手が穴熊の場合は、例え急所の5三にと金ができても玉から遠いので、5三のと金を過大評価すると負けることもあるという心得である。

また、と金のできる時期もある。

中盤の早い段階での5三のと金は間違いなく絶大だが、終盤で作っても間に合わない場合もあることは知っておきたい。


『目からウロコ!今どき将棋格言(創元社)による』

王手の八割は悪手❗️

≪今流に修正した格言≫ 4

昔から「王手は追う手」と、ムダな王手を揶揄(やゆ)した格言はあるが、今流では分かりやすい格言に例えられる。

下手な将棋を指す人は、むやみに王手をかけ逃がしてしまう王手が目につく。

多くの王手は悪手ということを自覚していれば、自分が王手をかける時に気をつけるのではないだろうか。

もっとも悪いのが、「記念に一度は王手を」というもので、その記念が敗着になることがよくある。


『目からウロコ!今どき将棋格言(創元社)による』

守りは金銀3枚も、時には4枚で❗️

≪今流に修正した格言≫ 3

全部の駒をどの配分で使うかに関し、「攻めは飛角銀桂、守りは金銀3枚」という格言がある。

特に本格的な矢倉戦では、この格言は鉄則のようなもので、攻め駒が多すぎると囲いが弱くなるし、囲いに駒を足し過ぎると攻撃力が弱くて攻め切れない。

しかし最近、特に若手棋士の間では、「3枚の囲いより、4枚で囲うほうが堅い」という傾向が強い。

堅く囲って、飛角桂(香も)だけで攻めきれるならそれに越したことはないが、そのぶん攻めの技術を磨く必要がある。


『目からウロコ!今どき将棋格言(創元社)による』

敵の逃げたい場所へ打て❗️

≪今流に修正した格言≫ 2

よく聞く格言に「敵の打ちたいところへ打て」というのがある。

もっとも相手がどこへ打ちたいかが分かれば、かなりの上級者である。

この格言は少し違って、終盤で敵玉をとらえる場面では、相手が逃げたい場所に捨て駒をして、逃げ道をふさげという格言だ。

本来なら捨て駒などせず、逃げ道に利く駒を置けばいいのだが、駒が詰まっている時にはスペースのない場合が多い。

要は相手自身の駒で逃げ道を断たせることで、この手筋が決まれば爽快そのものと言える。


『目からウロコ!今どき将棋格言(創元社)による』

高校将棋選手権大会優勝❗️

私の地元の高校が県の団体戦の部で優勝した。将棋部は無いので将棋ができる三人が集まって出場し頑張ったんだろう。他の高校は名前を見ると県内でも偏差値が高い優秀な学校が参加しており将棋部もあるところが多い気がする。ここからは私の偏見や個人的見解なので読み流して結構だが、改めて思ったことは将棋は頭がいいとか勉強ができるとか記憶力がいいとか偏差値が高いとか、だから強いとか勝てるとは限らない。これは何もそういう子がみんなダメとか勝てないとかという意味ではないが、それだけでは勝てないのである。これは私の体験談だが中学生の時、同級生の頭がいい子と将棋を指した際に私は相手をボコボコにやっつけてしまったら相手が「将棋はバカでも勝てるんだよ」と私にノノシッテきたので、それ以降、頭のいい子や勉強ができる子と将棋を指す時は絶対負けないように頑張りました。自分の心の中では「将棋はバカでも勝てるんだよ」と思いながら・・。その後、周りの中では誰にも負けないくらい強くなったので、そこで初めて周りに認めてもらいましたが・・。
何も今回優勝した地元の高校生が「頭が悪い、勉強ができない、偏差値が低い」なんて事は思ってませんが、学校のレベルは県内では数値化されており大体の平均値は分かるので、その中での快挙だと私は思っております。
将棋とは、センスや感性や創造力にハングリー精神もなくては、本当の強さには繋がらないと思います。
今回、地元の高校の校門脇には全国大会出場祝として看板が設置され、将棋部が無いのにも関わらず三人の名前が連名で表示されておりました。学校からの粋な計らいに本人達も嬉しいやら恥ずかしかったでしょう。(三人が誰だか知りませんけど)
全国大会では、取り敢えず予選突破を目標に自分らしく自分らしい将棋を指してきてほしいですね。
因みにどんな将棋を指すのか分かりませんけどね・・😅
とにかく県大会優勝おめでとうございます、そして全国大会出場おめでとうございます🏆️

※私も一応この高校のOBです。スミマセン🙇

玉は行き止まりに追い込め❗️

≪今流に修正した格言≫ 1

終盤で相手玉を寄せるのに、一段目に落とすと寄せやすくなる。

これまでこの格言は「玉は下段に」と言われてきたが、それだと分かりにくいと思う。

一段目はその先の逃げ道がない行き止まりで、例えば散歩中の犬が逃げた場合でも、行き止まりの路地に追えば捕まえやすくなるのと同じである。

いったん一段目に落としたら、そこから上げないのが寄せの鉄則。

終盤では、玉を上部に逃がすほど寄せにくくなると考えてよい。


『目からウロコ!今どき将棋格言(創元社)による』

タダと交換の違いを見分けよ❗

≪目からウロコの新格言≫ 12

タダで取られることと、交換の違いが分かっていない人が意外と多い。

タダで取られるというのは、まったく代償がないケースと同時に、步としか交換できない場合もこれに当てはまる。

また、と金で取られ、もらう駒が步の場合も、タダで取られたという。

步の大切さを強調する格言も多いが、こと他の駒と步の交換は「タダ」ということは、しっかり覚えておかなければならない。


『目からウロコ!今どき将棋格言(創元社)による』

終盤では一石二鳥の手を探せ❗

≪目からウロコの新格言≫ 11

終盤では(場合によれば中盤でも)攻めだけの手、受けだけの手より、攻めにも受けにも利く手、つまり一石二鳥の手を探せという教えである。

これができる人とできない人では、終盤の力がまったく違うのである。

考えてみれば、終盤で2手の価値がある手を指せる人と、指せない人では、勝敗に差がつくのは当然である。

例えば、駒落ち戦で、下手が優勢な将棋を逆転負けするのも、1手と2手の手を続けているからと思ってよい。


『目からウロコ!今どき将棋格言(創元社)による』

角交換振り飛車は自分から動け❗️

≪目からウロコの新格言≫ 10

現在プロ棋戦における振り飛車というと、角交換型の振り飛車がほとんどだ。

従来の振り飛車というのは角道を止めて早い段階での戦いを避け、とにかく玉を固めて待ち、攻めてくれば堅さを生かして反撃するというパターンだった。

これだと自分から動けることはまずない。

ところが角交換振り飛車は、最初から角を手持ちにしているだけに、振り飛車から動く手段がある。

というより、持久戦になるとスキが多くなって角の打ち込みを狙われるので、積極的に自分から動いたほうがよい、という教えである。


『目からウロコ!今どき将棋格言(創元社)による』

自分の駒は自分のもの、相手の駒も自分のもの❗️

≪目からウロコの新格言≫ 9

将棋は相手の駒を取って使えるゲームだから、自分の駒だけでなく、敵の駒も取って使うことを常に考えることが大切だ。

ドラエモンのジャイアンが「オレのものはオレのもの、お前のものもオレのもの」と言って威張っているのと同じ感覚でいればよい。

いつでも取れる敵の駒のことを「質駒」というが、これを取るタイミングだけは間違うと負けになるので、注意することが肝心だ。


『目からウロコ!今どき将棋格言(創元社)による』

おいしい駒とまずい駒❗️

≪目からウロコの新格言≫ 8

この格言はどちらかというと、有段者むきの格言かもしれない。

相手陣の駒には、駒の種類に関係なくおいしい駒と、取ってもまずい駒がある。

たとえ飛車を取っても、まずい飛車というのはあるのだ。

これを見分けるのは難しいが、簡単にいうと、取った自分の駒が働いている時や自玉が安全になる時はおいしい駒。

働きの悪い方へ行かされたり、陣形が味悪くなる時はまずい駒で、例え駒得となってもまずい駒は取らないことが肝要といえる。


『目からウロコ!今どき将棋格言(創元社)による』

自玉から遠い駒を先に使え❗️

≪目からウロコの新格言≫ 7

指し方がわからない、また難しいと思ったら、自玉から遠い駒から使えという教えである。

前回、七掛(ななが)けの駒という考え方を示したが、玉の周りにいる金銀や桂香は、すぐに動かなくても玉を守っているという働きをしている。

したがって、相手が攻めてきた時に応戦すればよいのだが、玉から遠い駒、すなわち七掛けの駒は動かさないと、まったく働きのないまま終わってしまう。

玉から遠い銀桂香步のことを常に考えるということは、盤全体に目が行き届くということにもつながるわけなのだ。


『目からウロコ!今どき将棋格言(創元社)による』

在庫・手形・現金の順で考えよ❗

≪目からウロコの新格言≫ 6

この格言は、中盤以降、持ち駒が少し増えてきても、1に在庫(盤上にある駒)、2に手形(2手かければ金になる持ち步)、そして最後に現金(持ち駒の金銀)を使うという順番で考えれば、攻めが切れてしまうことはないですよという教えだ。

この事がわかっている人は意外と少なく、実戦で遊び駒を使うような時にチャンスを平気で逃してしまっている人が多い。

この教えは、将棋の考えかたのなかで、もっとも重要な格言である。


『目からウロコ!今どき将棋格言(創元社)による』