【バレタン星人】・・指し手シリーズ
狙いがばれてしまうこと。
バルタン星人は特撮テレビ番組「ウルトラシリーズ」に登場する架空の宇宙人。
用例『この歩を取ると両取りヘップバーンですが、さすがにバレタン星人ですよね』
≪豊川孝弘の将棋オヤジギャグ大全集(主婦の友社)による≫
今回紹介するのは、2020年11月18日発売の『龍と苺(りゅうといちご)』の第2巻です。
著者は柳本光晴先生、発行所は小学館さんで、週刊少年サンデー掲載作品です。
本書は、棋歴1か月の14歳の少女が理屈をこねる“大人”をつぎつぎなぎ倒す、将棋界が熱視線を送る快作である。
今回の話は主人公の苺が、プロ最高峰の竜王戦を目指す内容になっております。
巻末には、詰将棋が三問出題されており楽しめます。
また、配置ミスのコーナーなるものがあり、著者が前回までに連載されてたものに駒の配置ミスがあった事をわざわざ謝罪しております。こういう内容を丁寧に説明する辺りは、柳本先生のお人柄が出ている気がして好感が持てます。
でもこれに関しては、柳本先生が作品作り時にプロの先生の監修や協力を得ずに独自にまとめていると思うので、ある意味リッパだと思います。
興味ある方は、是非手に取って読んで見て下さい。
今回紹介するのは2016年5月31日初版発行の『青嶋の結論 対中飛車・居飛車穴熊必勝ガイド』という本です。
著者は青嶋未来先生、出版社はマイナビ出版さんです。
本書は第1章で超速穴熊について、第2章で一直線穴熊について、第3章で後手一直線穴熊について解説されております。
超速穴熊は超速の構えから穴熊に囲う指し方で序盤から積極的にリードを奪いたい方にはおすすめの作戦である。
一直線穴熊は囲いが堅く実戦的に勝ちやすいところが魅力的な作戦である。
後手一直線穴熊は基本的には先手の時と組み方は同じであるが一手の遅れと居飛車から千日手を目指す変化が発生することがポイントである。
穴熊は堅くて勝ちやすい非常に優秀な囲いであり、お互いがそれを目指した時に他の戦い型とは一味違った将棋となりますので、どのように戦えば良いのか戸惑う事もあると思いますが、使いこなせれば強力な武器となりますし指していて楽しい戦型となるはずです。
「相穴熊は論理的に考えることが好手の発見につながりやすい戦型である」(青嶋談)
【ホットケーキ】・・指し手シリーズ
ほっとくこと。何もせずに放置すること。
ホットケーキは小麦粉に卵、ベーキングパウダー、砂糖、牛乳、水などを混ぜ合わせ、フライパンで両面を焼いた料理。
用例『もう終盤なのでこの桂取りはホットケーキして攻める手を考えたいですね』
≪豊川孝弘の将棋オヤジギャグ大全集(主婦の友社)による≫
今回紹介するのは、2013年9月30日発売の『広瀬流穴熊 終盤の極意』という本です。
著者は広瀬章人先生、出版社はマイナビさんで日本将棋連盟発行の書籍です。
本書は相穴熊編、対銀冠編、相振り飛車編、居飛車穴熊編、参考棋譜の5章に分かれて解説されております。
終盤力を養う勉強法といえば詰将棋が中心で書籍も多く出版されているが終盤の戦い方について詳しく書かれた本は意外に数が少ないです。
この本は穴熊の終盤を解説したものだが、対局中にどう終盤の局面を捉え読み筋を組み立てて戦っていくのかを順序立てて書いてあります。
また、アマ初段レベルのアシスタントの質問に答える形式で、類書がなく画期的な内容に仕上がっています。
実戦ではセオリーに反する手が正解といったことも少なくはなく、時には常識が通じない場面もある。
穴熊感覚は独特だと言われるが、この本では広瀬先生が穴熊のテクニックや終盤のエキスの数々を余すことなく紹介されております。
内容は全て広瀬先生の実戦に基づいて解説されており全体的に難易度が高く高度な部分が多いが、何度も読み返せば着実に吸収して確かな実力を身に付けることができるはずである。
私の好きな芸人の言葉ではないが、
「や・れ・ば・で・き・る!」である。