喜将会

現在は詰めろ問題と将棋系YouTuber「そらさん」のチャンネルを主に紹介してます。 また手に入った将棋関連の本やグッズの紹介もしております。

本の紹介 13

今回紹介するのは、「中原の急戦将棋」という本です。著者は中原誠先生、出版社は池田書店さんです。私が持っているのは昭和58年2月20日発行の第91版のものです。本の最初のページである「はしがき」の文末をみたら、この本の初版年月が書いてありました。何と昭和50年5月でした。45年前の作品です・・!
本書は4章に分かれていて、ひねり飛車編、空中戦法編、飛車先交換腰掛け銀編、石田流編が解説されております。
当時ひねり飛車は大流行してて、私も中原先生の将棋を真似て大分戦いましたが、相掛かり調の将棋では高い勝率を上げさせて頂きました。
私は特に中原先生の急戦調のひねり飛車が大好きでした。玉を右側に一つだけ移動して、後は飛車、角、桂だけで敵陣に襲いかかるのです。
タイトル戦では、中原VS米長の将棋ではかなりの局数が戦われました。
私は最近ネット将棋でちょくちょく使用しておりますが、結構通用したので「使えるな~!」と実感してます。ここに、大橋貴洸プロの耀龍新型ひねり飛車を覚えれば、得意戦法の一つとして大会でも使える日がくるかもしれません?!
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今日の新格言 18

【4五の位は天王山】・・戦法を問わない新格言

古来の格言は5五の位についてだったが見掛けほど生きないものだ。具体的に攻めの拠点として使いやすいのはむしろ4五の位だ。

接近戦の局面では角や飛車より金銀を盤面に残しておいた方が良いことが多いので4五歩と拠点を築いて優勢を拡大したい。

また振り飛車戦で、4五(振り飛車が先手として)の位置は互いに急所になる。

「4五の位は天王山」と覚えておいてよいだろう。


B級戦法の達人・週刊将棋編集部(マイナビ出版発行)による

本の紹介 12

今回紹介するのは、「初段合格問題集 ・詰将棋問題集」という本です。著者は内藤国雄先生、出版社は成美堂出版で昭和58年7月10日発行のものです。
本書は、トレーニングコース、初段コース、チャレンジコースの三章に分かれていて、七手詰~二十三手詰まであります。ここに載っている作品は解いてみるとナルホド!とうなるものばかりで、さすが内藤先生という作品ばかりです。
因みに、この本も前に紹介した"寮のヌシ"から頂いたものです。また久々に解いてみようかな~!
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今日の新格言 17

【玉も攻め駒】・・戦法を問わない新格言

玉が接近する最終盤では玉自体も重要な攻め駒になることがよくある。
利きが多い駒だけにその攻めも厚みのあるものになる。

B級戦法の達人・週刊将棋編集部(マイナビ出版発行)による

本の紹介 11

今回紹介するのは、「角頭歩戦法」という本です。私が持っているのは昭和58年2月28日発行の第27刷目のものです。
本の最初のページである「はじめに」の文末をみたら、この本の初版年月が書いてありました。何と昭和49年6月でした。46年前です。凄いですね~。
著者は米長邦雄先生、出版社は山海堂さんです。今読んで見ても普通に使えるんじゃないかと思うくらいです。決して奇襲戦法には思えません。
現代では三年位前に西川和宏先生が「角頭歩戦法」の本を出しております。いずれにせよ昔を思い出して、この米長先生の本を読んで研究してみたくなりました。
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今日の新格言 16

【優勢なときは端に手を出すな】・・戦法を問わない新格言

不利なときは戦線拡大。では有利なときは?戦線を絞るべき。特に玉に近い方の端攻めは少々の効果くらいでは手を出すべきでない。

居飛車穴熊に対して振り飛車側からの端攻めは"鉄則"。少し悪い局面で戦線の拡大とばかり端を攻める手は好着になることが多い。ぜひ覚えておいてほしい戦術だ。
ただし、優勢を通りすぎた時点でやると局面を混乱させることがある。手段のない相手に、手に乗る可能性を与えるのだ。

「悪いときは端を攻めろ」の逆、「良いときは端を攻めるな」。逆もまた真なりの金言である。
特に居飛車穴熊相手の場合、この二つの"鉄則"を知っているかどうかは重要だ。


B級戦法の達人・週刊将棋編集部(マイナビ出版発行)による

本の紹介 10

今回紹介するのは「将棋に勝つ考え方」という本です。昭和57年3月1日発行、著者は谷川浩司先生、出版社は池田書店さんです。この本は谷川先生の処女作です。ある意味貴重な本です。
本の内容は、大局観、定跡の検討、実戦、次の一手の四つに分かれて紹介されてます。特に形勢判断で駒に点数を付けて図解にて説明されているところ等は、当時非常に勉強になった記憶があります。この本も懐かしい限りです。
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今日の新格言 15

【玉のニアミス、コビンに手あり】・・戦法を問わない新格言

玉と玉が接近したとき王手で駒を盤上に設置し厚みを作成することが急務。

玉頭にだけ注意を払わずコビン攻めが意表を突き効果大となる。

玉が接近している形は意外に寄せにくいものだ。

駒の損得より玉頭をいかに制圧するかにポイントがあるのだ。

その制圧の仕方は玉のお互いのコビンにある。

いずれ、細心の注意が必要である。


B級戦法の達人・週刊将棋編集部(マイナビ出版発行)による

本の紹介 9

今回紹介するのは「将棋入門シリーズ③ ・駒落ち定跡」という本です。昭和57年2月10日発行、著者は原田泰夫先生、出版社は成美堂出版さんです。原田先生は将棋連盟の会長も勤め、初心者向け解説の第一人者と言われてました。
本書は、六枚落ち、四枚落ち、二枚落ち、飛香落ち、飛車落ち、角落ち、香落ち、平手戦の指し方・戦い方の八つに分かれて紹介されてます。
昔、プロの先生と指導対局の機会があったので四枚落ちで指導して頂きました。1筋突破法を実行して勝つことができました。対局後、プロの先生から「古い定跡の指し方ですね!」と言われました。私は少しビックリしましたが、その後、先生が「この定跡を指す方と久々お会いしました!」、「この定跡でも大丈夫ですよ!」と嬉しそうに言ってくれたことを思い出しました。
駒落ち定跡の本は、いろいろ出ていると思いますが私の駒落ち将棋の原点は、この本です。原田先生ありがとうございました。今でも感謝しております。
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今日の新格言 14

【飛車は受けに使え】・・戦法を問わない新格言

自陣飛車まで打ってガンバルという印象もあるが飛車の守備力は大。実戦で「自陣飛車まで」のイメージで相手が気を緩める効果もありうる。

飛車は最強の攻め駒だが、その守備力もまた無視できないものがある。斜め前には利かないものの足の長い金という見方もできる。この駒を守りに使えるようになれば受けの力がぐ~んとつく。

穴熊や美濃の将棋では飛車を金の代用に使う場面が現れる。そんなとき攻めの駒と考えたり、もったいないという考えを捨て、思いきって受けの駒として考えよう。

B級戦法の達人・週刊将棋編集部(マイナビ出版発行)による

本の紹介 8

今回紹介するのは「加藤のプロ将棋シリーズ4・プロの四間飛車破り」という本です。著者は加藤一二三九段、出版社は大泉書店さんで、昭和56年12月8日発売の第2版発行のものを持っております。
本書は全部で五つの項目に分かれています。銀を使う棒銀型、急戦の4六銀型、引き角からの棒銀型、手厚い5五位取り型、堅さの居飛車穴熊型に分かれています。
当時、私は居飛車振り飛車どちらにも矢倉囲いで対抗していたので、ここに載っている「引き角からの棒銀型」を採用して戦っていた思い出があります。この戦型の弱点は振り飛車側が高美濃や銀冠の時、自陣の桂馬を跳ねて矢倉の7七銀を狙ってくると矢倉が急に弱体化してなかなか勝ちにくいイメージを記憶しています。その後、矢倉囲いから銀冠の囲いに改良したことを覚えております。当時のことを思い出すと懐かしいです。
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今日の新格言 13

【銀桂交換を恐れるな】・・戦法を問わない新格言

右玉というのは捉えどころの難しい形だが、急所の一つが右桂。攻め駒のフリをしていても実は守備用。これが消えるのは歓迎すべきだ。

右玉側の右桂は攻防の急所であり、この駒がいなくなると攻めも守りも薄いものとなるからだ。

この考え方は振り飛車VS左美濃あるいは振り飛車VS居飛車穴熊でも当てはまる。銀桂交換を恐れないことだ。


B級戦法の達人・週刊将棋編集部(マイナビ出版発行)による

本の紹介 7

今回紹介するのは、「相振飛車戦法」という本です。著者が内藤国雄先生、出版社が成美堂出版さんで昭和56年8月10日に発行されたものです。
この本は、学生時代に寮に居た時、先輩に頂きました。たしか寮のヌシで七年生の"神様"でした。私は一年生の"奴隷"でした。今考えると恐ろしい関係でしたね。でもこの先輩は優しく、私が将棋が出来る噂を聞いて部屋に呼び出されました。その時に三冊の本を頂きました。その内の一冊です。他二冊も後日紹介します。
本書は、三章に分かれていて、第一章が三間飛車対向い飛車、第二章が相三間飛車、第三章が三間飛車四間飛車が紹介されてます。現在は相振飛車も定跡化されてきていますが、40年前ごろは、「相振飛車に定跡なし」何て言われてました。でもこの内藤先生の本は親切に分かりやすく書いてあったので、当時居飛車党だった私は手強い振り飛車党相手に採用して勝たせてもらった思い出があります。相振飛車は相居飛車のように玉頭に殺到出来るので、感覚的には好きな方でした。この本も非常に懐かしい一品です。
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今日の新格言 12

「堅い囲いは先行投資」(戦法を問わない新格言)

不本意ながら手待ちを強いられるケースもある。その場合は終盤への貯金を心掛けたい。

これ以上指す手がないように見える局面では自陣に手を入れて、さらに堅い囲いを目指すべきだ。具体的に言うなら穴熊に組み替える手順だ。

この堅さは終盤、必ず生きてくるはずだ。自分から動けない局面では有効な手待ちをして相手をじらすというのも戦術の一つといえるだろう。

【B級戦法の達人・週刊将棋編集部(マイナビ出版発行)による】

本の紹介 6

今回紹介するのは、「勝ち方戦法」という本です。著者は加藤一二三九段、出版社は西東社さんで昭和55年4月1日発行のものです。
本書は、第一章に中飛車への指し方として金立ち戦法と3八飛戦法そして桂ハネの急戦が紹介されてます。特に金立ち戦法は金がにょきにょき出ていくので当時読んでいて物凄く違和感があったことを覚えております。第二章は、振り飛車に勝つ手として四間・三間・向い飛車に対する指し方が紹介されてます。第三章は、矢倉勝法として当時流行していた形を紹介しております。
この本も懐かしいでございます。
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